韓国、中国からの入国者29人がPCR検査を受けず…「住所・電話番号は虚偽記載」

韓国で新型コロナウイルスのPCR検査を受けなければならない中国からの入国者29人が検査を受けていないことが分かった。これらの入国者は住所と電話番号も虚偽のものを提出したと伝えられている。韓国防疫当局はこれらの入国者の行程を把握できていない。
韓国中央防疫対策本部によると12日、今月2日から4日までの間に中国から韓国に入国した3566人のうち、29人が11日までにPCR検査を受けていないとの集計結果が発表された。29人のうち、長期滞在外国人は20人で、韓国人は9人だった。
これに先立ち韓国政府は、中国内で新型コロナの感染拡大が悪化していることにより、2日より中国からの変異ウイルス流入を防ぐべく、水際対策の強化を進めた。中国から韓国に入国する入国者のうち、「旅行者(短期滞在外国人」は仁川国際空港で、長期滞在外国人と韓国人は入国24時間以内に居住地付近の保健所で、それぞれPCR検査を受け、その結果を提出しなければならない。今回検査を受けていないことが分かった29人は後者に該当する。
韓国防疫当局は現在、これらの入国者がどこに滞在しているか、何故検査を受けていないのかを把握できていない。韓国中央防疫対策本部は「検査を受けていない29人は住所や電話番号が正確でなく、検査通知及び案内が難しい状況であるとみられる」と、「関係部署及び地方自治体と協力して住所や電話番号を確保中」だと発表した。
29人の中に変異ウイルス保有者がいた場合、市中感染が起こる可能性を憂慮する声もみられる。故意にPCR検査義務に違反した場合は、感染病法により1年以内の懲役または1000万ウォン(約105万円)以下の罰金に処されることがある。
翻訳:水野卓
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