北朝鮮のハッキング組織「キムスキー」が対北独自制裁対象に指定

−米韓政府合同でセキュリティ勧告文も発表
米韓両国は2日、北朝鮮の代表的なハッキング組織として全世界を相手に情報・技術を奪い取って来たキムスキー(Kimsuky)に対し、米韓政府合同のセキュリティ勧告文を発表した。また韓国政府はキムスキーを対北独自制裁対象に指定した。キムスキーを制裁対象に指定したのは世界初だ。
キムスキーは、外交・安保・国防などの分野で個人や機関から情報を収集し、これを北朝鮮政府に提供して来た。またキムスキーをはじめとする北朝鮮のハッキング組織は、全世界を相手に武器開発及び人工衛星・宇宙関連の先端技術を盗み、北朝鮮のいわゆる衛星開発に直接・間接的に関与していた。
今回の措置は先週、北朝鮮のIT人材に対する米韓共同独自制裁から僅か10日後に取られた措置で、北朝鮮による違法なサイバー活動に対し、米韓両国政府は断固として対応するとの意志を見せたものだとみられる。
また今回の措置は、キムスキーをはじめとする北朝鮮のハッキング組織の活動に対し、韓国国内と世界各国の警戒心を高め、北朝鮮によるハッキング攻撃を萎縮させて、より安全なサイバー環境を造成することに寄与することが期待されている。
更には、北朝鮮が国際社会の警告にも関わらず、衛星の名目で長距離弾道ミサイルを発射し、更に2度目の発射を強行すると発表していることに対応し、北朝鮮は自らの挑発に対する対価を必ず支払うことになるとの韓国政府の強い意志を見せたものだとみられる。
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翻訳:水野卓
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