「タイタニック号の悲劇」行方不明の潜水艇5人全員死亡か

(写真は本記事の内容と関係のないイメージ)
−米海岸警備隊「圧壊の可能性…調査中」
−海底488mで船尾カバー部分などの残骸発見
111年前に沈没した旅客船タイタニック号の探索ツアー中、大西洋で消息を絶った潜水艇「タイタン」の乗員5人は全員死亡したとみられる。
米海岸警備隊は現地時間22日のブリーフィングで「タイタニック号の沈没地点付近、海底1600フィート(約488m)で潜水艇の船尾カバー部分など残骸を発見した」と発表した。また「潜水艇は圧壊を起こしたとみられる」と、「正確な事実確認のため、追加の調査が必要だ」とも話している。
この潜水艇には、オーシャンゲート・エクスペディションズ社のストックトン・ラッシュCEO、英国国籍の億万長者ハミッシュ・ハーディング氏、フランス国籍の海洋専門家ポールアンリ・ナルジョレ氏、パキスタンの財閥シャーザダ・ダウード氏と息子のスルマン氏が乗っていた。
潜水艇の運営企業オーシャンゲート社も声明を通じ、タイタンの乗員5人が死亡したとみられることを確認した。
現地時間今月18日、タイタンはカナダ・ニューファンドランドの海岸から南に約600km離れた海底に沈んでいる、タイタニック号の残骸を見るため、深海に向かう途中で消息を絶った。タイタンは潜水開始後、約1時間45分後に信号が途絶えたと伝えられていた。
翻訳:水野卓
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