2024年9月4日—クルマのサブスクリプションサービス「KINTO」が、自動車業界に新たな波をもたらすか注目が集まっている。自動車保険や税金、メンテナンス費用などを含めた月額料金で車を利用できるこのサービスは、若年層を中心に徐々に認知度が高まっているが、まだ主流の車の利用方法として広がりを見せていない。
トヨタ自動車系のKINTOは、2019年にサービスを開始し、2024年7月末までに累計12万5000件の申込みを受けている。しかし、これはトヨタ・レクサスの国内連結販売台数の6%に過ぎず、サービスの普及は依然として限定的であると言える。
この現状を打破すべく、KINTOは新サービスの拡充を発表。特に「アップグレード」「コネクティッド」「UIのデジタル化」の3領域に焦点を当てており、例えば「プリウス」の上位グレード向けに12.3インチのディスプレイや自動パーキング機能などを月額料金で追加できるサービスを提供。また、トレーニング機能を強化し、ユーザーの運転技術向上をサポートするほか、スマホアプリで車内操作をデジタル化する新たな体験を提案している。
これらの新サービス導入に合わせ、KINTOは最大8万円分のアップグレード費用を補助するキャンペーンを9月1日から開始し、サービスの利用促進を図る。今後、車のサブスクリプションが主流の利用方法として定着するか注目される。













Leave a Reply