日野自動車が29日に発表した2024年9月中間連結決算では、純損益が2195億円の赤字となり、前年同期の7600万円の黒字から大幅な悪化を見せた。認証不正問題に関連する米国当局との和解費用など、2300億円を特別損失として計上したことが主な要因であり、中間決算としては過去最大の赤字となった。2025年3月期(通期)でも、純損益は2200億円の赤字になる見通しだ。これにより、親会社であるトヨタ自動車の決算にも影響が及ぶと見られている。
今回の決算発表会はオンライン形式で実施され、出席予定だった小木曽聡社長は欠席。会見では佐藤直樹取締役が「株主の皆様に深くお詫び申し上げる」と謝罪した。認証不正については、カナダやオーストラリアでも係争中であり、今後さらなる和解費用の増加が見込まれるが、中野靖最高財務責任者は「追加費用が大幅に膨らむことはない」と強調し、「資金繰りについては策を講じているので安心していただきたい」と理解を求めた。
また、認証不正により延期されていた三菱ふそうトラック・バス(川崎市)との経営統合に関しては、「協議が前向きに進んでいる」と説明した。













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