セブン＆アイ・ホールディングス（HD）の創業家が、自社買収（MBO）を通じて経営権を掌握する計画を進めていることが明らかになった。特別目的会社を設立し、メガバンクなどから資金を調達して株式公開買い付け（TOB）を実施する案が浮上している。買収完了は今年度中を目指している。
セブン＆アイは、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから総額7兆円規模の買収提案を受けており、これに対抗する動きとして注目されている。創業家側はこの買収提案を警戒し、迅速な対応を取る意向を示しているが、買収規模は8兆円を超える可能性があり、巨額資金の確保が大きな課題となっている。もし実現すれば、日本企業対象としては過去最大規模のMBOとなる。
セブン＆アイは、13日に創業家の伊藤順朗副社長側からの買収提案を受けたことを発表。特別委員会は「株主価値最大化に向けて全ての選択肢を客観的に検討する」とコメントしており、今後の動向が注目される。
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