自民党の森山裕幹事長は17日、鹿児島県屋久島町で行った講演で、野党などが主張する消費税率の引き下げについて、「政治生命を懸けて、この問題に対応したい」と強い口調でけん制した。
財政健全化を重視する立場で知られる森山氏は、かねてより消費減税には慎重な姿勢を示してきた。この日は、立憲民主党の野田佳彦代表が夏の参院選で「消費税の在り方が争点になる」と発言したことを念頭に、「政権を奪還するために甘い話をするが、国家の運命を左右するようなことがあってはならない」と述べ、政権奪取を狙う野党の減税論に警戒感を示した。
消費税減税を巡っては、物価高騰を背景に国民の関心が高まっており、今後の選挙戦の大きな争点となる見通しだ。一方で与党内では財源確保や社会保障制度への影響を懸念する声も根強く、慎重論が根を張っている。
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