パリ発—国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は13日、北朝鮮の景勝地金剛山を世界文化遺産に登録することを決定した。北朝鮮の世界遺産登録はこれで3件目となる。委員会は金剛山について、「朝鮮半島における仏教や巡礼、山岳信仰の長い歴史と独特の地形が絡み合った文化的景観だ」と評価した。
金剛山は、標高1600メートルを超える毘盧峰を中心に峰々が連なり、深い谷や滝が織りなす複雑な地形を特徴とする。古くから仏教の聖地とされ、北朝鮮は2021年に文化遺産と自然遺産の両要素を兼ね備えた複合遺産として登録を申請。諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)と国際自然保護連合(IUCN)は5月に登録勧告を行っていた。
同委員会ではまた、ドイツ南部に所在する名城を世界遺産に登録した。ユネスコは当該城郭建築を「総合芸術作品」と称し、建築様式や周囲の景観、歴史的背景の価値を高く評価した。













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