8月4日、統合幕僚監部で内倉浩昭統合幕僚長が在日米軍司令官スティーブン・F・ジョスト空軍中将を表敬し、初の公式会談を行った。内倉統合幕僚長は8月1日に就任後、同盟強化に向けた具体的協議を行うのは本会談が初めてとなる。
会談では、日米同盟の抑止力と事態対応能力をさらに向上させる意志を両者が改めて確認。内倉統合幕僚長は、北朝鮮の弾道ミサイル発射や急速に変化するアジア太平洋の安全保障環境を念頭に、共同演習の実効性向上や情報共有体制の強化が不可欠だと強調した。
これに対しジョスト司令官は、在日米軍が日米共同抑止態勢の中核を担い続けるとの決意を表明。具体策として、共同計画の見直しや演習頻度の拡大、日米両指揮部間の意思決定プロセスの円滑化を提案した。
両者は、来年度実施予定の大規模統合演習「ケーンソード」などを念頭に、統合幕僚監部と在日米軍司令部間で定期的な協議体を設置し、共同作戦構想の検証や演習評価を通じて連携を深化させることで一致した。
会談後、内倉統合幕僚長は「堅固な同盟関係を基盤に、抑止力と対応力をさらに強化する」と述べ、ジョスト司令官も「相互信頼を礎に協力を次の段階へ引き上げる」と応じた。今後、日米同盟の実効的強化が一層具体的に推進される見通しだ。













Leave a Reply