せっかくの旅行。ホテルでリラックスしたい気持ちもわかりますが、客室には思わぬ「落とし穴」が潜んでいます。専門家によると、私たちが何気なく触れる物の中には、病院の基準値の10倍以上の細菌が付着しているケースもあるそうです。ホテルの清掃は平均30分程度で行われるため、どうしても手が回らない「衛生の死角」が生まれてしまうのです。
今回は、専門家が警鐘を鳴らす「要注意アイテム」をご紹介します。
TVリモコンと電話機
最も多くの細菌がいると指摘されたのが、TVリモコンと電話機です。多くの宿泊客が触れるうえ、でこぼこした形状のため、隅々まで掃除が行き届きません。特に電話機は「タッチ」という名前の通り、頻繁に使われるにもかかわらず、消毒されることがほとんどないため、自分のスマートフォンを使う方が安心です。
装飾用の寝具類
ベッドにさりげなく置かれている飾り枕やベッドスロー(ベッドの足元にかかっている布)にも注意が必要です。これらは見た目を整えるためのもので、頻繁に洗濯されないことが多いため、細菌の温床となっている可能性があります。部屋に入ったら、まずはこれらを片付けることから始めましょう。
電気ケトルとアイスペール
客室に備え付けの電気ケトルやアイスペールも衛生問題を引き起こす可能性があります。電気ケトルは、中には衣類を煮沸消毒する目的で使う宿泊客もいることが知られています。また、アイスペールも十分に洗浄されていないことが多いです。心配な場合は、携帯用の電気ケトルを持参するなど、工夫が必要です。
浴室の備品
バスルームも油断できません。特に、ジェットバス機能付きのジャグジーは、内部の配管まで完璧に消毒されているとは限りません。利用は控えるのが無難でしょう。さらに、備え付けの詰め替え式シャンプーやボディソープにも細菌が繁殖している可能性があります。コンタクトレンズをつけたまま使用して目の病気になった例もあるため、これらも持参するのが最も安全です。
せっかくの旅行で体調を崩さないためにも、これらの情報を参考に、より快適なホテルステイをお楽しみください。













Leave a Reply