文部科学省は、児童生徒の自殺を防ぐため、学校と医療機関の連携を強化する新たな教員向け指針を策定する方針を固めた。危険の兆候を早期に把握し、適切な対応につなげることが狙いだ。
文科省は2009年に自殺予防マニュアルを公表しているが、医療機関との具体的な連携方法は十分に示されていなかった。教員だけでは専門的知識が不足し対応が難しいという現場の声を踏まえ、今回の指針には自殺の兆候例、医療機関との連携手順、生徒に接する際の留意点などを盛り込む。解説用の研修動画も制作される予定だ。
さらに、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)やSNSでの不適切なやり取りといった近年の具体的事例についても対応策を示す。
2024年の小中高校生の自殺者数は過去最多の529人に達した。文科省は関連経費を2026年度予算案に盛り込む方針だ。













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