上皇后美智子さまが10月20日、91歳の誕生日を迎えた。宮内庁関係者によると、昨年の骨折後も地道にリハビリを続け、現在は歩行や日常生活をほぼ支障なく送っているという。上皇さまとは引き続き高輪の仙洞御所で静かな生活を送り、毎朝の読書と散歩を欠かさない。
近年は感染症の影響もあって公の場への姿は限られているが、側近によると「上皇さまとの会話や自然観察の時間を何より大切にされている」とのことだ。特に植物学や古典文学に関心を寄せ、最近は日本の和歌やヨーロッパの詩集を多く読まれているという。
上皇ご夫妻は1959年のご成婚以来、66年にわたり寄り添ってきた。2019年の退位後も互いを気遣いながら日々を共にし、関係者は「ご夫妻の絆は少しも変わらない。互いの存在が生活の中心にある」と語る。
健康面では、昨年の胸椎骨折を乗り越えた後も無理をせず、規則正しい生活を維持している。週に数回は軽いストレッチを行い、読書や音楽鑑賞で心身を整えているとされる。宮内庁は「上皇后さまは静かな環境の中でお健やかに過ごされている」とコメントした。
一方で、長年にわたり災害被災地へのお見舞いや福祉施設訪問を続けてこられた上皇后さまの姿を再び見たいという国民の声も多い。だが、関係者は「ご高齢であり、今後も体調を最優先される」として、今後の外出予定は未定だと述べた。
静かな秋の日々の中で、上皇后さまは変わらぬ優しさと品格をもって歩み続けている。













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