南アフリカ・ヨハネスブルグで開催されたG20サミットの場で、日本の高市早苗首相とインドのナレンドラ・モディ首相が初の対面会談を行った。両首脳は、今後10年を見据えた「日印共同ビジョン」に基づき、経済、安全保障、先端技術、人材交流など幅広い分野で協力を具体的に進めていく方針を確認した。
会談では、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、日米豪印による協力枠組みであるクアッドを含め、両国が緊密に連携していくことでも一致した。高市首相は、インドを地域安定と成長の鍵を握る最重要パートナーの一つと位置づけ、共通の課題に対し協力を深める姿勢を示した。
モディ首相も、長年培われてきた信頼関係と価値観の共有を強調し、特別戦略的グローバル・パートナーシップをさらに発展させる意向を表明した。
今回の会談は、高市政権発足後初の直接対話であり、両国関係の新たな節目となった。両政府は今後、半導体やAIを含む先端技術、サプライチェーン強靭化、重要鉱物の確保など戦略分野での協力を本格化させる見通しだ。













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