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北海道苫前町で推定400キロの巨大ヒグマ捕獲 猟友会「過去最大級、よくわなに入った」

北海道苫前町で11月25日朝、体重約400キロ、体長2メートル近い巨大ヒグマが箱わなで捕獲された。現場は夏以降、デントコーン被害が相次いでいた地域で、地元猟友会が対策として設置したわなにかかった。

箱わなの内部で激しく暴れる姿が確認されたヒグマは、町内でこれまでに捕獲された個体の中でも群を抜く大きさだという。苫前町猟友会の林豊行会長は「今まで最大でも325キロ。今回の個体は桁違いで、こんなに大きいヒグマがわなに入ったのは初めて」と驚きを語った。

この場所では約2週間前の11月11〜12日、巨大ヒグマが箱わな自体を押し倒す様子がカメラに記録されている。今回捕獲された個体が、当時わなを倒したヒグマと同一である可能性も指摘されている。

林会長によると、12日の時点から25日までヒグマの気配はなく、わなに仕掛けた餌はキツネやタヌキなどが少しずつ食べていたため、前日の24日に新しい餌を追加したという。「新しい餌の匂いに引き寄せられて入ったのだろう」と会長は推測している。

9月ごろには別地点のトレイルカメラにも大型個体が映っており、「400キロ級ではないか」と話題になっていた。林会長は「映像で見るのと実際に目の前で見るのは全く違う。大きすぎて、わなには入らないだろうと思っていた」と振り返った。

町では農作物被害が続いていたことから、今回の捕獲により一連の出没に区切りがついた可能性があるものの、今後も警戒を続ける方針だ。

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