コロナ19で約100万人死亡…さらに100万人も死の危機に

世界で新型コロナウイルス感染症による死亡者はこれまで約100万人。世界各国が防疫に力を入れているが、これからも100万人がさらに命を失いかねないという警告が出た。
27日(現地時間)、米ジョンズ·ホプキンス大学の集計によると、日本時間28日午前7時30分基準で新型感染病による死亡者は99万5638人であることが分かった。中国・武漢で初の感染事例が報告してから僅か9ヵ月で死亡者が100万人に迫っているのだ。
世界保健機関(WHO)は25日、100万人のさらなる死亡を防ぐため、すべての国がソーシャルディスタンス、大々的な診断検査、感染者の接触追跡が必要だと明らかにした。
WHOの非常計画理事であるマイク·ライアン博士は「コロナウイルスの伝播を防げなければ、さらに100万人が死亡する可能性もある」と警告した。
現在、一部の欧州諸国では、第2次大流行と言えるほど新規感染者が再び増加している。しかし、スペインと英国ではソーシャルディスタンスの強化に反対するデモが相次いでいる。
欧州諸国の中で一番先にパンデミックで大きく被害を受けたイタリアは現在、周辺諸国に比べて新規感染事例が少ないが、最近15日間、感染による病院患者が増加していることが分かった。
フランス第2都市のマルセイユでは、飲食店や飲み屋の休業措置に、管理や専門家らが反対し、新たな移動制限措置の実施が見合わされた。
ドイツでは現在、隔離中の学生だけの数が5万人に至っている。その数は今後3ヵ月以内に2倍増加すると予想され懸念が深まる。さらに感染者が急速に増加中の首都ベルリンでは、新たな移動制限措置の実施が検討されている。
コロナによる米国内の死亡者は、22日基準で20万人を超えた。朝鮮戦争を含め、ベトナム、イラク、湾岸、アフガニスタン戦争の戦死者を合わせた数よりも多い数字。
特にカリフォルニア州の場合、今月初めの大型連休で感染者が増加しており、その影響で1ヵ月以内に入院患者が89%も急増するとみられる。
来年1月までに米国で18万人がコロナで追加死亡する可能性があるという懸念が出ているが、予防の可能性もないわけではないとCNNは報道した。米ワシントン大学所在の保健計量分析研究所(IHME)は、マスク着用率を95%に高めると11万5000人の命を守ることができ、これを通じて犠牲者を62.7%減らすことができると明らかにした。 また、ソーシャルディスタンスや手洗いなどで、インフルエンザとコロナによる同時被害を防ぐことができると強調している。
一方、国連は最もコロナの被害で危険な国としてイエメンを挙げた。戦争と飢饉、コレラによって公共インフラが機能していないため、イエメンが現在最も脆弱な国だという。国連によると、イエメンのコロナ死亡率が約30%だ。
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