トランプ夫婦がコロナ陽性…米大統領選日程に「赤信号」

トランプ米大統領夫妻が新型コロナウイルスに感染されたことが分かり、11月の米大統領選挙の日程に支障が出る見通しだ。
トランプ夫婦の健康状態は良好だと伝えられているが、回復期間中にホワイトハウスにとどまり隔離しなければならないため、選挙運動が難航するとみられる。テレビ討論会にトランプ大統領と一緒に参加した民主党のバイデン候補も感染の憂慮が高まっている状況。バイデン候補までコロナウイリス検査で陽性判定を受ける場合、米大統領選挙が延期される可能性も提起されている。
トランプ大統領は2日(現地時間)、自身のツイッターで陽性判明を明らかにし、「まもなく隔離と回復に向けた措置をとる。我々はともにこの状況を乗り越えていく」と呟いた。
これに先立ち、トランプ大統領は1日(現地時間)、ツイッターにヒックス大統領顧問の感染判定で現在、検査を受けてその結果を待っていると明らかにした。その後、トランプ大統領はメラニア夫人とともに自主隔離に入ったが、陽性判定を受けた。
現在のトランプ夫婦の健康状態は良好だという。トランプ大統領の主治医はこの日、声明を出し「トランプ大統領は隔離中も元気に過ごしている」と話した。また「トランプ大統領夫妻は現在健康で、回復期間中はホワイトハウスに滞在する計画だ」と語った。
一方、トランプ大統領が感染したことで、33日に残った大統領選挙の日程に支障が生じると予想される。米政治専門メディアのポリティコは「もしトランプ大統領の感染が選挙運動の取り消しにつながる場合、大統領選挙に大きな打撃になる」と分析した。
トランプ大統領とバイデン民主党大統領選候補との支持率の格差はさらに大きくなっている。米CNBCとチェンジリサーチによると、1回目の討論会が行われた先月29日夜から30日まで、全国有権者925人を対象に行った世論調査(誤差範囲±3.22%)で、回答者の54%がバイデン候補を支持していることが分かった。
トランプ大統領は支持する回答者は41%にとどまった。これで支持率の格差は13%にまで増えた。以前の最大支持率の格差は、6月に行われた世論調査だった。当時、両候補間の格差は12%ポイント。1回目のテレビ討論会と関連した調査では、53%が「バイデン候補の方が良かった」と答えた。「トランプ大統領が良かった」という回答者は29%だった。
回答者の45%はトランプ大統領が討論で「期待に及ばなかった」と答え、バイデン候補が「予想より討論が上手でなかった」という回答者は11%だった。
しかし、バイデン候補までコロナウイリス検査で陽性判定を受けると、米大統領選挙自体が延期される可能性もある。
テレビ討論会でトランプ大統領と討論したバイデン候補も感染の憂慮が高まっている。2人は握手など身体的接触はなかったが、マスクなしで討論した。
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