OECD デジタル政府評価で韓国が1位…日本は?

−総33ヶ国のデジタル政府レベル評価
−1点満点で0.742点、英国を抑え1位
韓国行政安全部は16日、OECD(経済協力開発機構)が初めて実施した「デジタル政府評価」で韓国政府が総合1位になった事を明らかにした。
「OECDデジタル政府評価」は今年初めて発表された指標。6つの項目を評価基準とし、2018年から2年に渡り総33ヶ国(会員国29、非会員国4)のデジタル転換レベルとデジタル政府の成熟度を測定したものだ。
評価項目は△デジタル優先度(Digital by design)△プラットフォームとしての政府(Government as a platform)△開かれた政府(Open by default)△公共部門のデータ主導性(Data-driven public sector)△ユーザー主導性(User-driven)△政府の積極性(Proactiveness)の6つ。
韓国は総合指数1位(1点満点中、0.742点)となり、英国が0.736点で2位。コロンビア、デンマーク、日本がこれに続いた。
韓国政府は「デジタル優先度」と「開かれた政府」の項目でそれぞれ1位となった。政府がデジタル基盤の公共サービスを提供して改革した部分と、国民との積極的な疎通を経て制度と行政手続を改善すべく努力した点が高い評価を得ている。
「プラットフォームとしての政府」の項目では2位となった。部署間の障壁を取り除き、統合連携システム開発に向け努力した事が高い点数を得ている。「公共部門のデータ主導性」では3位、「ユーザー主導性」では4位だった。
ただし「政府の積極性」では12位となり、今後改善しなければならない課題として残った。韓国政府は韓国版ニューディールの代表的な課題であるAI政府事業を成功させるべく推進し、国民に合わせた積極的なサービスを提供するデジタル政府として跳躍する計画だ。
OECD事務局は「韓国や英国など上位を占めた国家の場合、政府政策の中心にデジタル政府を置き、政府をあげての改革を積極的に進めている」と評価している。
韓国政府は、△OECD2019公共データ開放指数1位 △2020国連オンライン参加指数1位 △2020国連電子政府発展指数2位 △2020IMD(国際経営開発研究院)デジタル競争力人口2000万以上国家中2位 △2020ブルームバーグ・デジタル転換国家1位となっている。
陳永(チン・ヨン)韓国行政安全部長官は「公共分野のデジタル転換を積極的に進めて来た韓国のデジタル政府への改革努力が国際的に認められた」と、「今後もポストコロナ時代を先導して行ける様、デジタル政府をスピーディーに進めて行く」と話している。
翻訳:水野卓
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