テスラ車、壁に衝突し1人死亡…「突然コントロール不能に」

今月9日、ソウル市のあるマンションで地下駐車場に進入していたテスラ車両が壁面に衝突し、火災を起こした。写真は事故当時の様子。写真=読者提供
韓国でテスラのEV車が駐車場の壁に衝突し、火災が発生した。この事故で1人が死亡し、2人が負傷。運転手は車が突然コントロール不能になり事故が起こったと話している。
韓国龍山警察署は10日、前日午後9時43分にソウル市龍山区にあるマンションの地下駐車場に進入していたテスラ車が壁に衝突したと発表した。この事故により火災が発生し、助手席に乗っていた車の持ち主Aさん(60才)が死亡した。
車を運転していた代理運転のBさん(59才)も負傷し病院に運ばれている。また火を消そうとしたマンションの常駐スタッフCさん(43才)も煙を吸って病院に運ばれた。
火災は1時間ほどで鎮火した。事故を起こした車両は今年製造されたテスラのモデルXロングレンジである事が分かっている。
火は駐車場の壁や電気設備などを破損、車両を燃やした。この火災による損害は1億5000万ウォン(約1440万円)とみられる。
警察関係者は「代理運転のドライバーが、“突然車がコントロール不能になり壁に衝突した”と話している」と、「詳しい事故経緯を把握するため、国立科学捜査研究院に車両の調査を依頼する予定」だと話した。
消防当局は、車が壁に衝突した事でバッテリーなどに衝撃が加わり火がついたとみている。
ある自動車業界関係者は「EV車はガソリン車と構造が違い、火災が発生すると鎮火が容易でない」と話した。
今回事故を起こしたモデルXはテスラ車の中で最も大きい車種で、価格も1億ウォン(約960万円)以上。モデルXの韓国内販売台数は今年1〜11月で計422台だ。
翻訳:水野卓
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