日韓国際学術学会「2023秋季学術大会・シンポジウム」が大阪民団で開催
18日、在日本大韓民国民団大阪府地方本部2階で、日韓国際学術学会(JKIAS)2023年秋季学術大会やシンポジウムが開催された。
第一部の2023年度学術大会(秋季大会)では、学会会員を中心に韓国語や日本語の発表の部屋に分かれ運営された。第二部のシンポジウムでは「 在日コリアンの過去と現在、そして未来(司会:睦宗均(近畿大学)」をテーマとし、パネリストの朴一(大阪市立大学名誉教授)、呉知恩(大阪樟蔭女子大学)、孫片田晶(立命館大学)、河昇彬(韓国外国語大学日本研究所)を含むおよそ70名が参加した。睦大会運営委員長は「シンポジウムのパネリストはオールドカマーのベテランと若手、ニューカマーのベテランと若手で構成している」と伝えた。討論会では各自の立場と経験からの在日コリアンの今までと現在、そしてこれからについて活発な意見交換が行われ、多くの示唆に富んだ議論が展開された。
特に、朴一会長(日韓国際学術学会)は研究調査を通じて「若い在日コリアンが韓国籍を維持しようとする傾向が増えており、在日コリアン社会が新しいフェーズに入っているのを物語っていると言える」と述べた。これに対して 孫片田晶は「本国である韓国の世界的プレゼンスが上がるにつれて、その傾向が強くなっていくのではないかと思われる。それが韓国人でも日本人でもない新しい在日コリアンとして生まれ変わっているのではないか」と意見を述べた。
一方で、韓国から新たに渡ってくるニューカマーは増え続けていくため、オールドカマーとニューカマーの連帯の難しさ、そして、日本人・日本社会に溶け込むための問題は依然として課題として残っている事が語られた。
シンポジウムの後半では、日韓国際学術学会と韓国大田(デジョン)芸術フォーラムとのMOU締結式もあった。韓国から韓国大田芸術フォーラムの会員や韓中日親善協会の関係者を含む約20名も参加し、韓国の伝統音楽や踊りを披露した。
日韓国際学術学会ホームページ https://www.jkias.org/
白琇晶 記者 sjbaek@fnnews.com
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