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アジア開発銀行次期総裁候補に神田真人前財務官、鈴木財務相が擁立を発表

鈴木俊一財務相は、アジア開発銀行(ADB)の次期総裁候補として神田真人前財務官を擁立する意向を正式に発表した。神田氏は、財務官として為替市場の安定に貢献し、その手腕が広く評価されている。浅川雅嗣現総裁が辞任の意向を示しており、次期総裁の選定が進められている中で、神田氏の候補擁立が注目されている。

神田氏は、2021年から2023年の財務官任期中に、円安を牽制する発言や為替介入を行い、総額25兆円にも上る大規模な市場介入を実施。経済の安定を図る役割を果たした。浅川総裁の後任として、神田氏がADBを率いることになれば、アジア新興国の経済成長や脱炭素化への支援が期待されている。

また、ADBは東南アジア諸国の脱炭素化を促進するため、29億円規模のプロジェクトを主導しており、日本政府もこれを支援している。この取り組みは、地域経済の持続可能な発展に寄与するものとして期待されており、神田氏の指導力がさらに重要視される。

さらに、ADBはワクチン接種の遅れなどを背景に、アジア新興国・地域の成長率を7.1%へと下方修正している。神田氏の総裁就任が実現すれば、こうした課題にも対処しつつ、アジア全域の経済発展に貢献することが期待される。

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