Ｊリーグと日本サッカー協会（ＪＦＡ）は、プロ入りする新人選手の年俸上限を現在の約２倍となる1200万円に引き上げることを決定した。2026年からこの制度を導入する予定で、支度金や出場給などを含めると、総額で約2000万円になる見込みだ。この変更は、約25年前に現行の契約制度が導入されて以来、初めての大幅な見直しとなる。
関係者によれば、近年、高校卒業後や大学卒業前にＪリーグを経ずに欧州クラブに直接加入する若手選手が増えている現状がある。そのため、新人選手の待遇を向上させ、Ｊリーグの魅力を高めることが今回の目的だ。また、数年後には上限の撤廃も検討されているとのこと。さらに、これまで設定されていなかった年俸の下限も新たに設けられ、Ｊ１は480万円、Ｊ２は360万円、Ｊ３は240万円とする方針だ。
新人選手の年俸を制限する契約制度は1998年に導入されて以来、大幅な改定がなされていなかった。現在の契約では年俸上限が460万円からスタートし、一定の出場時間を満たすと670万円まで段階的に増額される仕組みとなっている。
選手会からも待遇改善の要望が強まり、ＪリーグやＪＦＡは長年にわたり議論を重ねてきた。今回の変更により、Ｊリーグの若手選手がより良い環境で活躍できることが期待されている。
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