全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が、世界最多の人口を誇るインドの大手航空会社と相次いで提携を進めている。経済成長が続くインドでは旅客需要の増加が見込まれ、両社はインドの航空大手と共同運航(コードシェア)を開始し、ビジネス需要やインバウンド観光需要の取り込みを図っている。
JALは10月27日から羽田―デリー線、成田―ベンガルール線でインド最大手航空会社インディゴと共同運航を開始する予定だ。この提携により、日本から直行便のないチェンナイなどのインド主要都市への乗り継ぎがより便利になる。さらに、JAL利用者はインディゴ便でもJALのマイルをためることができるようになる。
ANAは今年5月からインドのエア・インディアと共同運航を開始。羽田―デリー線、成田―ムンバイ線などの路線で提携を進め、旅客数が前年同期比で約2割増加した。ANAの片桐常弥インド総代表は、「国内便にも共同運航を拡大し、ビジネス需要やインドからの観光需要を取り込んでいきたい」と語っている。
インドは世界でも有数の経済成長を遂げており、これが両社の提携を後押ししている。2022年には日本企業のインド進出拠点が4901か所に達し、10年前の約2.7倍に増加した。さらに、日本政府観光局によると、2023年の訪日インド人は10年前の約2.2倍にあたる16万6394人となっており、今後さらに増加することが期待されている。













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