2024年10月10日、「セブン＆アイ・ホールディングス」がコンビニ事業に集中するため、グループ再編を発表しました。企業名の変更に加え、コンビニ以外の事業を新たに設立した中間持株会社に分離することも含まれています。この分離対象の一つが、傘下の「イトーヨーカ堂」が運営するスーパーマーケット「イトーヨーカドー」です。
イトーヨーカドーでは、首都圏を中心とした都市部に事業を集中させるため、店舗の閉店が進行中です。2024年7月には、「クレヨンしんちゃん」のスーパーのモデルにもなった春日部店の閉店が発表され、話題になりました。
今後も、2024年10月に千葉県の柏店が閉店し、2025年2月末までに16店舗の閉店が続く予定です。では、2025年3月時点でのイトーヨーカドーの出店状況はどうなるのでしょうか。
閉店・閉店予定の店舗
セブン＆アイ・ホールディングスは2023年3月に発表した中期経営計画の中で、33店舗の削減を表明しました。2024年8月までに閉店予定の店舗がすべて出そろい、北海道・東北が15店舗、関東が14店舗、甲信越が3店舗、中部が1店舗閉店します。また、東京都の上板橋店が2024年9月に閉店し、2025年2月までに合計34店舗が閉店する予定です。
2025年3月時点のイトーヨーカドーは「92店舗」
2014年2月末には179店舗、2016年2月末には最大の182店舗を営業していたイトーヨーカドーですが、2024年10月時点では108店舗まで減少しています。そこからさらに閉店が決まっている16店舗を除くと、2025年3月には92店舗になる見込みで、最盛期と比べて約半数の店舗数となります。
2024年10月時点と比べて店舗数が0となるのは、北海道、岩手県、宮城県、茨城県、新潟県、長野県の6エリアです。青森県と福島県の店舗もすべて閉店しており、北海道・東北および信越地方からの完全撤退となりました。
都道府県別の店舗数では、神奈川県が25店舗で最も多く、次いで東京都が24店舗、埼玉県が15店舗と続きます。栃木県、山梨県、岐阜県はそれぞれ1店舗しか残っていません。首都圏では千葉県の13店舗を加え、合計で77店舗が存続する見通しです。
Leave a Reply