横浜市で講演、2025年春闘に期待感
日銀の氷見野良三副総裁は14日、横浜市内での講演で、来週23日から24日にかけて開催される金融政策決定会合で利上げについて議論する意向を示した。同氏は「利上げを行うかどうかについて政策委員の間で議論し、慎重に判断したい」と述べ、金融政策の方向性について議論が本格化する可能性を示唆した。
さらに、2025年の春闘における賃上げの動向にも言及。「2024年度に続き、今年も強い結果が期待できるのではないかと願っている」と述べ、企業と労働者の間で賃金引き上げの動きが継続することへの期待感を示した。
また、米国のトランプ次期政権による関税強化などの経済政策が日本経済に与える影響については、「継続的に見続けるしかない」との見解を示しながら、20日に予定されているトランプ氏の大統領就任式で「政策の大きな方向性が示される可能性がある」と指摘した。
金融政策と国際経済の行方が注目される中、日銀の動向は国内外の市場に影響を与える重要な判断となりそうだ。
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