「cos:mura、K-ビューティの未来を切り拓く――持続可能な発展とグローバル戦略」

日本市場での成功を基盤に、グローバル市場への展望を語る

K-ビューティの優秀性を日本市場に広め、中小企業と共生するプラットフォームを構築してきたcos:mura。同ブランドは、日本での成功を土台に、段階的にグローバル市場へ進出する計画を推進しています。設立以来、韓国化粧品業界と日本市場をつなぐ架け橋としての役割を果たしてきた權容守会長に、cos:muraの成長の秘訣と未来への展望について伺いました。

Q1. コスムラを設立したきっかけは何ですか？

A1. cos:muraは、韓国の中小企業が手掛ける化粧品ブランドを日本市場に紹介したいという思いからスタートしました。日本市場でK-ビューティの可能性を確信し、高品質な製品を日本の消費者に届けることで、その価値を広く伝えたいと考えました。2013年に第一歩を踏み出して以来、着実に成長を続け、現在の位置に至っています。

Q2. 日本市場でcos:muraが成功を収めた主な要因は何だとお考えですか？

A2. 日本の消費者に信頼される高品質な韓国化粧品を一貫して提供し続けてきたことが、成功の最大の要因だと考えています。また、消費者のニーズを丁寧に分析し、日本市場の特性に適した製品ラインアップを構築したことも重要なポイントです。さらに、中小企業との共生を目指すという独自のアプローチが、消費者やブランドパートナーから高い評価を得る結果につながったと見ています。

Q3. 現在cos:muraで注力している自社PB商品の開発方針について教えてください。

A3. これまでcos:muraは、自社PB商品の開発に力を注ぎ、スキンケアを中心に商品ラインを拡充してきました。中でも「3GFリペアエッセンス」は、日本国内で50万個以上を販売するという大きな成功を収めました。しかし、2025年には自社PB商品の開発を抑え、NB商品への注力を強化する方針です。これにより、韓国コスメセレクトショップとしてのブランド価値をさらに高めることを目指しています。また、日本市場での基盤をより堅固なものとしながら、グローバル市場への段階的な進出を推進する計画です。

Q4. 日本でK-ビューティが継続的に人気を集めている理由は何だとお考えですか？

A4. K-ビューティは、優れた技術力と創造性を兼ね備え、特に日本の消費者から高い信頼を得ている点が特徴です。スキンケア製品の効果の高さに加え、トレンドを反映したデザインや手頃な価格帯も、K-ビューティが安定した支持を集め続けている主な理由だと考えています。

Q5. 日本市場での経験を活かし、海外市場への展開も計画されていますか？

A5. はい、まずは日本市場での地位をさらに盤石なものとすることを最優先目標としています。その後、東南アジアやヨーロッパをはじめとするグローバル市場への段階的な展開を計画しています。各地域の消費者特性や文化を反映したカスタマイズ戦略を立てることで、K-ビューティのグローバル化を促進したいと考えています。また、日本で培った成功事例やノウハウを最大限に活用し、世界各地でK-ビューティの価値を広める計画です。

Q6. グローバル市場におけるcos:muraの競争力は何だとお考えですか？

A6. cos:muraは、韓国の多様な化粧品ブランドを紹介するだけでなく、独自のPB商品や厳格な品質管理を通じて、消費者からの信頼を得ている点が最大の強みです。また、中小企業と連携し、高品質な製品を手頃な価格で提供することにより、韓国と日本の化粧品市場を結ぶ架け橋としての役割を果たしています。この点が、他社と差別化された競争力だと考えています。

Q7. AIを活用したオンラインモールのマーケティング戦略について教えてください。

A7. cos:muraでは、現在消費者分析などの市場分析ツールを活用し、オンラインマーケティングに取り組んでいます。今後はこれをさらに強化し、AIを活用した製品提案やターゲティング広告の精度を高めていく予定です。例えば、特定の年齢層や肌悩みに対応した製品をAIが提案することで、顧客満足度を向上させ、消費者との接点を最大化します。これにより、既存顧客のロイヤルティを高めるとともに、新規顧客の獲得を目指しています。

Q8. フランチャイズ事業やオンラインモールの展開計画についてお聞かせください。

A8. フランチャイズ事業については、現在新規店舗の拡大は予定しておらず、既存店舗の運営を安定化させることに注力しています。一方、オンラインモールは、グローバルな消費者との接点を拡大する重要なプラットフォームとして位置付けています。オンラインとオフラインを統合したオムニチャネル戦略を通じて、消費者がさまざまなチャネルでcos:muraを体験できる環境を整備しています。

Q9. 中小企業の化粧品ブランド発掘における取り組みを教えてください。

A9. cos:muraでは、中小企業の製品を定期的に店舗で紹介し、共生を目指した戦略を展開しています。これは、知名度の高いブランドの流通に特化する他社と一線を画す、cos:mura独自の取り組みです。今後も新しいブランドとの協力を模索し、これらのブランドがグローバル市場に進出する機会を提供していく予定です。こうして、cos:muraとパートナーブランドが共に成長する持続可能なモデルを強化していきます。

Q10. 今後cos:muraが目指す目標とビジョンについてお聞かせください。

A10. cos:muraは、K-ビューティのグローバル化をリードし、より多くの消費者に韓国化粧品の価値を伝えることを目指しています。中小企業との協力をさらに強化し、cos:muraならではの独自商品ラインを構築することで、世界的なビューティーブランドとしての地位を確立することが目標です。