厚生労働省は30日、2024年の職場における熱中症の死傷者数が1257人に達し、統計が残る2005年以降で最多となったと発表した。前年より151人増加し、死亡者は31人に上り、3年連続で30人を超えた。
業種別では、製造業が235人で最も多く、建設業が228人、運送業が186人と続いた。特に高齢労働者の被害が深刻で、年齢別では65歳以上が最多の227人。50歳以上の割合は死傷者全体の半数以上を占めた。
事態の悪化を受けて、厚労省は6月1日から改正労働安全衛生規則を施行し、事業者に対して熱中症対策を罰則付きで義務化する。具体的には、職場での体制整備や熱中症予防手順の作成が必要となる。













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