Advertisement

アサヒ障害、業界全体に波及 ビール大手3社が出荷調整へ

アサヒグループホールディングスの大規模なシステム障害が、日本のビール業界全体に影響を及ぼしている。アサヒの出荷停止を受け、飲食店などが他社製品に切り替える動きが広がったことで、キリン・サントリー・サッポロの3社は10月6日から一部商品の出荷を調整することを決めた。業界全体で出荷量を調整するのは極めて異例だ。

今回の事態は、先月末に発生したアサヒ本社へのサイバー攻撃が直接のきっかけとなった。社内の受発注・物流システムが麻痺し、生産や配送が停止。国内6つのビール工場が操業を止めざるを得なかった。アサヒは10月2日に生産を再開したものの、完全な復旧にはなお時間がかかる見通しだ。

アサヒ製品の供給が滞る中、外食業界では代替ブランドへの注文が急増。キリンは9日出荷分から業務用「一番搾り」など樽・瓶商品の出荷を制限し、サッポロは業務用「黒ラベル」を中心に自社顧客を優先して供給するとしている。サントリーも「一部製品で出荷調整を実施している」と明らかにした。

ビール各社はすでに年間の生産計画を確定しており、急な増産は難しいのが実情だ。業界関係者は「工場稼働率を短期間で引き上げるのは困難で、流通在庫の逼迫が懸念される」と話している。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です