令和7年10月13日、夢洲で開催された2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が無事に閉会した。半年間にわたる会期を終え、関係者や来場者からは安堵と感謝の声が広がっている。
一方で、「まだ名残惜しい」「もう終わってしまったのか」といった声も少なくない。だが、国際博覧会の歴史はここで止まるわけではない。次なる舞台はヨーロッパの内陸国、セルビアの首都ベオグラードである。2027年5月15日から8月15日までの3カ月間、「EXPO 2027」が開催される予定だ。
セルビアはかつてユーゴスラヴィア連邦の中心だったが、その崩壊後に続いた紛争の影響で、現在もEU(欧州連合)未加盟のままで国際的信用の回復に時間を要している。そうした国だからこそ、国際博覧会への思いはひときわ強いといえる。
テーマは「遊び」。夢洲のセルビア館でも「遊び」を前面に出した展示が行われ、子どもたちの笑顔があふれていた。その姿は、国の未来を担う世代が自由に想像し、創造する力の象徴でもあった。
今回の大阪・関西万博もまた、人々の想像力と参加が生んだ壮大な「遊び」だったと言える。セルビアの人々が夢洲で得た経験をもとに、新たな博覧会の形を作り上げていくことが期待される。













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