慰安婦財団解散、韓国政治界は歓迎の雰囲気…安倍首相を批判する声も

慰安婦財団解散、韓国政治界は歓迎の雰囲気…安倍首相を批判する声も
韓国政府が2015年に設立された慰安婦財団を解散することを21日に発表した中、韓国政治界からは一斉に歓迎の声明を出しながら、日本政府の謝罪を促した。
与党の「共に民主党」は同日、政府が「和解・癒やし財団」の解散を発表すると「不和と傷だけををもたらした財団の解散は当然のことだ」と明らかにした。また国連の強制的失踪委員会が19日に出した旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する報告書を言及し、「日本政府は、このような国連の意見を留意して慰安婦合意履行だけを主張するのではなく、責任ある国際社会の一員として、過去に背を向けず、真の謝罪をするべきだ」と強調した。
野党第一党の自由韓国党は財団解散と関連して日韓関係の悪化を懸念するコメントをしたが、安倍首相の発言を受けて、再びコメントを出し、日本政府の謝罪を促した。自由韓国党の尹永碩(ユン・ヨンソク)報道官は、「国際約束が守られないのであれば、国と国との関係が成り立たなくなってしまう」との安倍首相のコメントを指摘しつつ、「韓国と日本の国家関係まで取り上げた脅迫で、非常に不適切な言葉だ」と批判した。
また、「財団解散のような事態が発生したことも、慰安婦合意文に明示された、日本の謝罪が正しく履行されなかったから」とし「安倍首相は、日本の侵略行為と残虐行為について心から反省し謝罪すべきだ」と語った。