「82年生まれ、キム・ジヨン」著者が来日…「日韓の女性は似たような経験を共有」
「82年生まれ、キム・ジヨン」著者が来日…「日韓の女性は似たような経験を共有」
韓国で100万部以上販売されたベストセラー小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の日本語版が日本でもベストセラー1位になるなど絶大な人気を誇っている。
大反響から来日した同小説の著者趙南柱(チョ・ナムジュ)氏は19日、東京・紀伊国屋書店新宿本店で記者会見を行い、小説の人気について「国と環境は違っても、似たような経験や社会の雰囲気があるため共感してくれるのではないかと思っている」と伝えた。
趙氏は「ネットで読者の感想を見ると、似たような経験があり小説に共感したとの意見を書いてくれた方が多い」とし「東京医大の場合、女性の支援者の点数を減点した不正があったと聞いた」と説明した。
フェミニズムを前面に出した「82年生まれ、キム・ジヨン」は韓国小説としては異例の人気を博し、話題になっている。
筑摩書房によると、去年12月8日発売された同作の日本語版は2ヶ月で販売部数8万部を突破した。日本発売と同時に第2刷が、4日後には第3刷が決定されたという。
現在、日本最大のインターネット書店であるアマゾン・ジャパンの「アジア文学(日本・中国以外のアジア地域文学出版物)」部門で1位を記録している。
趙氏は「多くの読者が自分の話だと思い、周りに問題意識を分かち合えるきっかけになったことに意味があると思う」とこの小説の意義を語った。
一方、同小説の日本語翻訳を担当した斎藤真理子氏は「短期間にこれほど大きな人気を集めたことは予想を上回ること。この小説の可能性がそれほど無限であることを意味する」とし「(小説が)読者にとってハリウッドのことのように自分とはかけ離れたところにあると思っていた#me too運動を身近く感じさせた」と伝えた。
翻訳:尹怡景