投資の鬼才ジム・ロジャーズ「北朝鮮では全ての事が収益モデル」

ロジャーズ・ホールディングス会長のジム・ロジャーズ氏は今月7日、京畿道加平にあるアナンティ・ペントハウス・ソウルでインタビューをし、対北朝鮮投資の可能性について説明した。

投資の鬼才ジム・ロジャーズ「北朝鮮では全ての事が収益モデル」

―北朝鮮の資源に韓国資本が加われば中国に接する8千万国家として生まれ変わる
―韓国は10〜20年の間、経済力がより高まり…世界で最も興味深い国になる

世界的な投資家であり、ロジャーズ・ホールディングス会長のジム・ロジャーズ氏は、「米国企業では、カーライル(世界的投資ファンド)とアメリカン・エクスプレス(世界的クレジットカード企業)も、対北投資に関心を抱いている」と話した。

4月24・25日にファイナンシャルニュース主催で開かれる「第20回ソウル国際金融フォーラム」の基調講演者に決まったロジャーズ会長は今月7日、京畿道加平にあるアナンティ・ペントハウス・ソウルでのインタビューで、「北朝鮮の豊富な天然資源に韓国の資本が加われば、中国と国境を接する人口8千万人の国家として生まれ変わる」と、「韓国は今後10〜20年の間、世界で唯一の最も興味深い国家になるだろう」と強調した。

同氏は、「アメリカ人として、北朝鮮への投資は不可能だが、北朝鮮の可能性を高く評価している」とし、「韓国は中国とロシアを牽制し、北朝鮮投資を急がなければならない。そうしなければ、チャンスを逃すだろう」と提言した。

次は一問一答。

―2回目の米朝首脳会談決裂後、米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が、いつ改めて面会すると思うか

▲会談決裂は事実上米国の失敗だと思う。その場にいなかったので、どんな事があったのかは分からない。ただし問題は、今後再びこの様な進展を成し遂げるのが、より一層難しくなったという点だ。米朝が向き合いはしたものの、今回の会談が決裂したことにより、今後より時間が掛かると思われる。全ての人が向き合い、会談を行わなければならないと主張していたが、難しくなった。文在寅大統領が米朝会談が引き続き行われる様、金正恩委員長に面会するなどの役割を果たすかもしれない。私の推測だが。

―日本は米朝首脳会談の成功を願っていなかったと言及した理由について

▲日本は米朝首脳会談の成功に反対している。韓国をはじめ、北朝鮮、ロシア、中国は成功を願っていたが、日本はそうではなかった。日本は、北朝鮮との経済開放が成された韓国、または統一された韓国との競争が厳しいからだ。日本は現在、人口減少や急増する負債に苦しんでいる。日本は事業を行うのに高いコストを要求される国家だ。一方、韓国は統一が成されれば、中国と国境を接する人口8千万人の国家として生まれ変わる事になる。また韓国の資本力と管理能力が、北朝鮮の豊富な天然資源と、よく訓練され、教育を受けた安価な労働力を確保出来れば、統一された韓国は日本以上の経済力を持つ様になるだろう。日本は統一された韓国との競争は出来ないだろう。

―対北投資にあたり、有望な分野として観光、鉄道、インフラを上げましたが、他にも分野があれば

▲対北投資で有望な分野は、言葉通り全ての分野だ。現在の北朝鮮には何も無いからだ。北朝鮮は、電気の供給すらスムーズでない。あなたに得意な事があるならば、北朝鮮ではどんな事でも収益の創出が可能だ。ただし、よく理解している分野に留める様に。私の観点では、観光分野とインフラに未来があると考えている。北朝鮮の住民もあなたの様に暮したいだろう。北朝鮮の住民らは、今や韓国人がどの様に暮らしているのかを知っている。もう彼らをこれ以上騙す事は出来ない。彼らもあなたが持っている物を欲しがり、その様に暮らす事を望んでいる。繰り返すが、あなたが持っている全ての物が、まさに北朝鮮では収益モデルになるという事だ。

―米国企業の中で、対北投資を検討中の企業はあるか

▲対北投資を考慮中の米国企業は、カーライルとアメリカン・エクスプレスくらいだと思う。私も朝鮮半島の価値を認め、投資する方法を自ら探し求めている。韓国ほど対北投資に積極的に動いている米国企業は無い。韓国はすぐ向こうに北朝鮮が見えるだけに、地政学的にも他の国家に比べて対北投資に有利なのではないか。しかし大半のアメリカ人は、韓国がどこにあるのかすらも知らない。もちろん米国も対北投資に参入するだろうが、当分の間はないと思う。

―金正恩委員長が招待したら、訪朝する意思はあるか

▲もちろんだ。これまでに、北朝鮮を2回訪問した事がある。金委員長が招待してくれるなら、当然北朝鮮には行きたい。しかし現在の訪朝は違法である上に、これを問題視している米国政府と争いたくはない。北朝鮮に行ける様になったら、まず初めに北朝鮮の金剛山にあるアナンティ・リゾートに行ってみたい。

翻訳︰水野卓

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