[ワールドリポート] 炎に包まれる地球

[ワールドリポート] 炎に包まれる地球

北極やシベリア、インドネシア、ついにはアマゾンまで。いま、世界のあらゆる場所で火の手が上がっている。地球上ではこれまでも大小問わず常に火災が発生していたが、今年のそれは規模が違う。「地球の肺」との異名を取るアマゾン熱帯雨林では4週間にわたり火災が続き、大きな面積が焦土化した。ブラジル政府と軍の関係者は記者会見を開き「火災は鎮圧状態にあり、徐々に鎮火へ向かっている」と語ったが、具体的な時期についての予測は難しいとしている。(記事は8月30日基準)

アマゾンの火災は国際的危機だとの認識が広まっているが、いま世界はさらに大きな火の脅威にさらされているという。報道したのは米ニューヨークタイムズ(NYT)で、同紙は「アマゾンの火災はほんの一例に過ぎない。アマゾンから地球半周ほどの距離に位置するサバンナ大草原、そして北極シベリアでも同様の火災は起こっている」と伝えた。

地球規模の大型火災が相次いで発生する中、その原因や問題点を究明しようという動きも見られている。専門家たちは主な要因として人災と気候変動の二点を挙げているが、後者も人類が招いた結果だと見なすことができるだろう。

直接的な人災により火災が発生したと考えられているのはアマゾンとインドネシアで、双方とも開発のために行った野焼きが始まりだ。

2004~2012年には減少傾向にあったアマゾンの森林伐採。しかし2013年から再び増え始め、直近6年間は増加の一途をたどっている。さらに昨年、ジャイール・ボルソナーロ大統領が就任してからは、農業と家畜放牧を目的とした森林開墾が急増。政府の許可を得ているとはいえ、全てを管理・統制することは難しい。

火災により森が荒廃した際は開墾が許可されるため、故意に放火を行うケースもあるとメディアは報じている。

インドネシア熱帯雨林の火災は、アマゾンよりも歴史が古い。1990年から 2015年の間にスマトラやボルネオ、マレーシア半島全域で71%の山林が焼失している。この火災はパーム油の生産と深く関係しており、アブラヤシ農園の増加に伴い24万㎢の森林が消えた。NYTは「2015年に10万人を犠牲にした煙が、今年になって再びインドネシアを襲った」と報じている。

このほか、気候変動により火災が発生した地域もある。世界の科学者たちは、中でも特に注目すべきは北極地域だと語る。これまで火災の発生頻度が低かったシベリア・ツンドラ地帯では、炭素を豊富に含む永久凍土地帯の泥炭が燃え、大量の二酸化炭素が大気中に放出された。今年7月以降に発生したシベリア火災では、京畿道の2.4倍の面積に相当する約2万4300㎢の面積の森が全焼。同じ時期に発生したアラスカ火災でも、1万117㎢の森が消えている。

山火事の原因を一つに絞り込むことは難しいが、最たるものは人間の欲望だ。各国首脳らは、アマゾン火災の鎮火に支援を惜しまないとしている。だが人間の欲望が続く限り、この地球から火が無くなることはないだろう。

翻訳者:M.I

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