中国を威嚇する“豚の恐怖”

中国を威嚇する“豚の恐怖”

中国指導部が、家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」の拡散による物価不安に緊張している。豚肉の価格が高騰しており、物価が上がることを備え、様々な対策づくりに乗り出している。

中国メディア新浪(シナ)によると、中国農業科学院は11日、ハルビン獣医研究所で独自開発したアフリカ豚コレラのワクチンと関連し生物安全性検査を申請したと発表した。

中国農業科学院のハルビン獣医研究所所長は「このワクチンが実験室ではなく、屋外でもその有効性と安全性が証明されれば、大規模な生産の突破口になるだろう」と期待感を表した。

地元メディアなどによると、中国政府はワクチン開発のほか、豚肉の輸入先を多様化すると同時に、豚肉の国内需給網も政府が直接管理しようとしている。アフリカ豚コレラによる被害をどうしても縮小したいとの意図が見える。中国政府がこのように緊張する理由は、10月1日に中華人民共和国成立70周年が近づいてきたからだ。関連イベントを盛大に準備中の中国指導部は、アフリカ豚コレラがこの大イベントに悪影響を及ぼすか懸念する様子だ。

中国は世界の豚肉の半分を消費すると同時に、95%を国内生産に依存する。アフリカ豚コレラで中国内の豚個体数が急激に減ると、価格高騰が避けられない。実際に8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.8%上昇した。CPIでの上昇幅は、豚肉価格高騰が牽引した。豚肉は前年同月より47%急騰している。

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