米テスラ、車両引渡台数が最高記録更新

米テスラ、車両引渡台数が最高記録更新

‐第3四半期「モデル3」含め9万7000台
‐補助金削減など苦戦が予想された中での成果
‐「第4四半期は10万台目標達成間違いなし」

米国の電気自動車メーカー、テスラが再び過去最高記録を塗り替えた。特に補助金が急激に減り、既存の内燃自動車メーカーが売上下落に苦戦する中で車両引渡台数が過去最高値を記録した事が目を引く。

この様な過去最高の車両引渡台数も市場の期待には僅かに及ばず、株価は時間外取引で下落したが、アナリストらはテスラの今年の年間車両引渡目標値である10万台は間違いなく達成出来ると楽観している。

CNBCやCNNビジネスなどの海外メディアによると、テスラは2日、取引終了後の公示で今年第3四半期に普及型のモデル3、7万9600台を含む総9万7000台を顧客に引き渡したと発表した。

車両引渡(納車)台数は顧客が自動車を購入した後、実際に顧客に引き渡された車両の台数を言う。四半期業績発表に先立ち、テスラの売上高がどの程度なのかを見せてくれる最も確実な統計だ。

たとえ先週イーロン・マスクCEOが職員らに電子メールで提示した目標値10万台には及ばなくとも、苦戦が予想された中で成し遂げた成果だという事の意味は小さくない。ステラは既に第1四半期に6万3000台、第2四半期に9万5200台を引き渡している。第3四半期には、普及型のモデル3が7万9600台、高級車のモデルSとXが1万7400台引き渡され、四半期の最高値をあっさり更新した。

ウォール街の予想値9万7500台に500台及ばなかった実績に、株価は時間外取引で3%以上下落したが今後の見通しは暗くない。テスラが柔軟な経営戦略により自動車市場の苦難を乗り越えて大きな成果を上げたからだ。テスラの経営環境は決して良くはない。自動車市場は全般的に流れの変化と景気鈍化の動き中で低調であり、テスラの自動車に対する政府の補助金も減っているためだ。

1台あたり7500ドルに達していた補助金は、テスラの全体販売台数が20万台を超えた事で半分に減らされ、今後は1台あたり1875ドルまで更に減らされる。来年の第1四半期には補助金が徐々に消滅し「ゼロ」となる。

しかしこの様な困難の中でもテスラの車両引渡台数は第3四半期になって前年同期比で16.2%も急増し、前四半期比では1.9%増となった。今年全体では36万〜40万台を引き渡し、車両引渡台数は前年比で45%〜65%増加すると、テスラは期待している。

目標達成は間違いないとみられる。第4四半期に10万5000台を引き渡せば目標値達成は可能で、現在アナリストらは10万6000台の引き渡しが可能だとみている。

この様な期待以上の実績は普及型モデル3の人気が理由だ。テスラを既存の自動車メーカー同様の大型自動車メーカーに引き上げるというマスクCEOの野心からスタートしたモデル3は、今やテスラの主力車種にまで浮上している。第3四半期の生産台数9万6155台の内の約7万9600台、83%がモデル3だった。

翻訳:水野卓
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