「覆面禁止法」施行…香港問題が佳境に

「覆面禁止法」施行…香港問題が佳境に

香港デモ隊のマスク着用を禁止する覆面禁止法の施行を契機に香港問題は更に激化するとみられる。

今月5日の覆面禁止法の施行によりデモ隊の逮捕が相次ぎ、更には香港に駐屯する人民解放軍とデモ隊が対峙する状況まで起こった。

香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストによると7日、覆面禁止法の施行日となる今月5日夜、大埔地域でマスクを外す様にとの警察の要求に応じなかった市民2人を含め、この日だけで少なくとも13人が覆面禁止法違反容疑で逮捕された。また5日深夜にマスクをしたままデモに加わり逮捕されたデモ参加者の内、18才の学生と38才の無職女性が起訴された事が分かった。

覆面禁止法の施行により公共の集会でのマスクの着用が禁止された。更に集会に参加したかに関係なく、警察官が公共の場所でマスクを着用した市民に対しマスクを外す様に要求出来る様になった。

また香港警察は6日、大学当局の許可無しで香港中文大学と香港浸会大学にそれぞれ侵入し、デモ参加容疑を受けている学生を検挙して激しい非難を浴びている。覆面禁止法の施行を契機に、香港の教育当局は8日から学生らの動向を毎日把握して報告する事を中高等学校の校長らに指示した。

教育当局はマスクをして登校した学生、授業を拒否する学生、非協力運動を繰り広げる学生、正常でない欠席をした学生、人間の鎖のデモを行なったりスローガンを叫ぶ学生などの人数を把握して報告する様に指示している。

香港の野党議員24人は、香港当局のこの様な措置が香港の実質的な憲法である「基本法」と人権法に反していると、高等裁判所に覆面禁止法の施行を禁止する様にとの仮処分申請を行ったが、裁判所は申請を拒否した。ただし裁判所は今月中に緊急審理を開き、覆面禁止法の施行が基本法などに反していないか審理する方針だ。

6日午後には香港デモ隊と香港に駐屯する人民解放軍とが初めて対峙する事態が起こった。サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、6日午後7時頃に香港デモ隊が九龍塘地域にある人民解放軍の香港駐屯兵営近くまで接近し、レーザーや強い光などで人民解放軍を挑発したと報じた。人民解放軍は営舎内で黄色い立札に「法を犯した場合は起訴される事もある」との内容を記して警告信号を送った。

翻訳:水野卓
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