平壌での無観客試合…韓国政府「背景・意図を検討」

平壌での無観客試合…韓国政府「背景・意図を検討」
‐「現地応援団や中継無く残念」
韓国政府は15日に平壌で行われた南北によるサッカーの試合が「無観客試合」で行われた事について、「どの様な背景で、どの様な意図で成されたのかを検討する」事を明らかにした。
韓国統一部のイ・サンミン報道官は16日、「昨日の試合が韓国側の応援団や中継無しで行われた事について、韓国政府としても残念であるとの考えだ」と話した。
北朝鮮に対し抗議や遺憾を表明する考えがあるかという趣旨の質問には「今回の試合の性格を勘案すべきだろう」と、「南北間の合意によるスポーツ交流と言うよりは、カタールW杯のアジア地域2次予選の試合だった」とのみ答えた。
また「試合を進行するにあたり、FIFAなどの関連規定違反、この様な部分があるならばサッカー協会レベルで提訴する手続きも別途あると理解している」と、「基本的にスポーツ、南北間の合意によるスポーツ交流ではないので」と言葉を濁した。韓国統一部は今回の試合がW杯予選の組み合わせ抽選過程で意図せず成されたものだとの点を強調している。
無観客試合で行われた事については「まだ代表団が北朝鮮にいるため、帰国次第、状況について綿密に把握し、どの様な背景で、どの様な意図で成されたのかをもう少し検討してみる事になる」と答えた。
同報道官は「韓国政府はサッカー協会レベルで応援団や中継、また韓国国民の声援の中で試合が行われる様にするべく努力を続けて来たが、その様にはならなかった」と、「ただし今回の試合はカタールW杯のアジア地域2次予選の試合で、これまでの南北の合意によるスポーツ交流として進められたものではないため、今後の南北関係と直接関連付ける事は適切ではない」と話している。
翻訳:水野卓
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