再び広がる「嫌韓」…「首里城の火災は韓国人の放火」デマ拡散

沖縄にある首里城の火災は韓国人が放火したのではないかというデマが広がっている。
沖縄タイムスによると1日、日本のオンライン・コミュニティやツイッターには火災が発生した前日から、首里城の火災を引き起こした放火犯が在日朝鮮人や韓国人ではないかという主張が相次いで上がっている。
韓国出張中の玉城デニー沖縄県知事を誹謗中傷する動画も上がった。この動画には「玉城が韓国に退避している。知事が指示したのかもしれない」との内容が込められていた。動画が上げられた投稿には「犯人は私(玉城知事)ですか」とのコメントもつけられている。
玉城知事は今年9月、韓国が日本旅行をボイコットしている事について、日本政府の輸出緩和措置解除を批判した。当時、玉城知事は「政府の政策のせいで沖縄観光が直撃弾を食らった」との趣旨の発言をしている。これについて日本のネトウヨとも呼ばれる右寄りのインターネットユーザーらは、玉城知事が韓国側についたとして、厳しい視線を送っていた。
火災に関するデマは今回が初めてではない。今年7月に死者33人、負傷者36人を出した京都アニメーションの放火事件の際も「放火は韓国人の習性」などとするデマが日本のオンライン・コミュニティを通じて拡散した。
首里城の火災原因は1日現在まで明らかになっていない。
翻訳:水野卓
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