香港の小売販売が歴代最低…前年同期比24%減

連日続く反政府デモで消費活動が委縮している香港。その影響が数字として表れ懸念が広がっている。
3日、米経済専門放送CNBCによると、香港の10月の小売販売額は前年より24.3%減の301億香港ドルを記録した。9月と8月にも前年比でそれぞれ18.2%減、23%減を記録するなど9カ月連続の下落だ。
専門家らは、反政府デモと人民元安が消費を委縮させていると分析した。香港政府側は、「反政府デモによって消費心理が悪化し、観光や消費活動が停止した」と指摘しつつ、労働市場と経済への影響を注視するという。
観光客の足取りも急減した。香港観光局によると、10月の観光客数は前年同期比43.7%減の313万人にとどまった。中国本土からの旅行者も減り、45.9%も縮小した。
香港の小売管理協会は、6ヶ月間に家賃を半分に減らすことを要求したが、こういう状況が続くと、従業員の大量解雇や店の閉鎖などの可能性もあると専門家らは予想している。
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