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ノーベル賞経済学者シラー氏「ビットコインは貨幣実験の新たな失敗事例になる」

ノーベル賞経済学者シラー氏「ビットコインは貨幣実験の新たな失敗事例になる」
ノーベル経済学賞受賞者であるイェール大学教授、ローバト・シラ氏がビットコインに対して否定的な主張を述べた。同氏はビットコインについて「新たな貨幣実験の失敗事例として終わるだろう」とした。
21日(現地時間)、アメリカの経済専門チャンネルCNBCによると、シラ氏は同日、ブログに「1800年代以降、新しい貨幣を創り出そうとする様々な試みが続いてきた。一例として、19世紀初頭に商人たちが金本位制を時間貨幣(タイムマネー)に変えようとしたことがあった」という内容の書き込みを投稿した。
また「シンシナティー・タイムストアでは労働時間に合わせてこれ(時間貨幣)を買えるようにしたが、その試みは僅か3年で失敗に終わってしまった。それから100年後、大恐慌の際には、当時の経済学者だったジョーン・ビズ・ノートン氏が電気ドル本位制度を提案したが、それも結局失敗した」と付け加えた。
シラ氏は、「貨幣革新の試みは特別な技術の発展と共に行われてきたが、より根本的には社会革命への渇望と関連がある」とし、「ビットコインなどの仮想通貨も同じで、仮想通貨は政府よりも上の存在だと思っている起業家の集団が導入したものだ」と強調した。
また「昨今のビットコインブームは、部分的にはその不思議な特性から起因している。仮想通貨機能の原理について説明できる人は事実上、コンピューターサイエンス工学者以外にいない」とし、「その不思議さが特別な魅力となり、革命を夢見る者たちに満足感を与える。別に新しいことではない。過去の貨幣革命の事例と同様に、説得力のあるように見えるストーリーだけでは実験は成功できない」と指摘した。
著名な経済学者で「終末博士」という異名を持つニューヨーク大学教授のヌリエル・ルビーニ氏も5月上旬に行われたミルケン研究所グローバル・カンパレンスの討論会で、「ビットコインは全く無用である。ブロックチェーンももう価値がなく、エクセルのスプレッドシートを美化した形に過ぎない」と指摘した。
週末一時7900ドルまで下落したビットコインの価格は同日、8400ドルラインまで上昇した。コインデスクによると、午後7時3分基準でビットコイン価格は24時間前に比べて1.45ポイント安の8397.57ドルで取引された。
翻訳:尹怡景