
-日本旅行コミュニティ活動再開
-「ゼロ」だったビール輸入額も増加の兆し
日本の輸出管理強化をきっかけに拡散した反日不買活動は年末に入り落ち着きを取り戻し始めている。運営を中断していた日本旅行コミュニティも活動を再開し、日本産ビールの輸入額も徐々に増加している。
関連業界やインターネット・コミュニティなどによると26日、韓国最大の日本旅行コミュニティとして133万人の会員数を誇る「ネイバー日本旅行同好会(略称:ネイルドン)」が活動を再開する事になった。同コミュニティの運営者は「ネイルドンは旅行コミュニティとしての本来の姿に戻る」と、「旅行がテーマでなくとも、以前の様に日常の生活や出来事など些細な話を共有する時間を持てればと思う」と伝えている。
同コミュニティは今年7月17日、日本旅行ボイコット運動への支持を表明し、運営を暫定的に中断していた。
日本製品への不買運動が長期化した事で輸入額がゼロにまで至っていた日本産ビールの輸入も増えつつある。韓国関税庁の輸出入貿易統計によると、日本産ビールの先月の輸入額は12万2000ドルで前月の3万8000ドルに比べ、約3.2倍相当の増加となった。不買運動が起こる以前の今年6月の日本産ビールの輸入規模が約790万ドルだった事を考えれば微々たる量ではあるが、輸入実績が最低値を記録した9月から引き続き増加傾向にある。先月の日本からの輸入車販売量も10月より20%ほど増加している。
不買運動の影響で売上が急減していたファッションブランド「ユニクロ」も、一部顧客が「シャイ(shy)顧客」となり売上が増加傾向にあるとみられる。この日の午後に訪れたユニクロのソウル光化門店は依然として閑散としていた。しかし顧客のチョさん(仮名31才)は「実店舗の売場を訪れるのは決まりが悪く、オンラインでユニクロのコットンパンツを購入した」と話した。
旅行は業界ごとに明暗が分かれた。各航空会社が連日日本便の割引チケットを販売している事で、冬休みの旅行先に日本を選んだ若年層が増加している。パクさん(仮名27才)は「ガールフレンドと冬休みに大阪に行く事にした」と、「仲間内では日本旅行が特に反感を買ってはいない雰囲気」だと話した。
一方で中高年層が主に利用するパッケージ旅行の状況はガラッと変わる。イさん(仮名30才)は「両親に家族旅行として日本旅行を提案したけれど拒否された」と、「母親が”周りの目が気になる”と言うので、結局ベトナムに行く事にした」と話した。
韓国の大手旅行会社ハナツアーの関係者は「依然として訪日韓国人の減少幅は前年比でマイナス80%レベルの状況」だと、「一部の格安航空券のおかげで日本に行っている個人旅行者が増えているのだと思われる」と伝えた。
最近、日本政府観光局が発表した統計によると、先月の訪日韓国人の数は20万5000人で、昨年同月の58万8213人に比べて65.1%の減少となっている。
翻訳:水野卓
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