中国当局、新型コロナ拡散初期に6日間隠蔽か

中国当局が新型コロナウイルス感染症の発生初期にパンデミックの気配を認識しながら6日間隠蔽していた事がAP通信の取材で分かった。中国の習近平国家主席が新型コロナウイルスの危険性を初めて警告した1月20日の時点で、既に3000人以上が感染していたという。

AP通信は15日、中国政府の新型コロナウイルスに関する失策が数事例あったものの、ウイルス拡散初期に6日間知らせなかった事と公表しない事で混乱を避けようと試みた事が、結果として世界で13万3000人以上が死亡し、200万人以上が感染するに至ったと報じた。

AP通信は1月5〜17日に武漢以外に中国の他地域でも感染者が発生し始めていたにも関わらず、中国疾病預防控制中心(CCDC)には地方や中央政府の官僚による報告が無かったと指摘している。

新型コロナウイルス感染症の発症地とされる武漢では、中国当局がパンデミックがもたらされる事に気付いていながら、市当局は数万人が参加するフェスティバルを開き、春節に合わせた市民数百万人の移動もあった。

シカゴ大学の中国政治学教授の楊達利氏は「今年1月2日に医師8人が虚偽の情報流布により処罰された事が報じられると、武漢の医師らが真実を明らかにする事を恐れ始めた」と、「医師全体に対し圧力が掛かった」と話している。

AP通信は「中国指導部が1月13日、海外では初となるタイでの感染例が伝わると、パンデミックの可能性を認識し、中国全域で感染者を見つける事に力を注いだ」と、「武漢のある湖北省で体温測定の実施と集会禁止を初めて実施した際も、新型コロナウイルス感染症については公表しなかった」と報じている。

中国政府は感染を直ちにWHO(世界保健機構)に報告していたとして、発生初期に情報を遮断したとの疑惑を否定している。

米国UCLAの伝染病専門家チャンクォパン教授は「患者数が少なく、病院施設も十分だった初期に対応を取っていれば、武漢の保健システムは崩壊しなかっただろうし、たくさんの生命を守れただろう」と、中国政府が危険性に気付きながら6日間黙認した事実を非難している。

翻訳:水野卓
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