脱北者出身の池成浩議員、対北ビラ散布制裁を批判…「北朝鮮住民の知る権利も保障すべき」

北朝鮮から脱北し韓国で国会議員に当選した池成浩(チ・ソンホ)議員は4日、「北朝鮮住民の知る権利も保障されなければならない」と主張し、“対北ビラ”の散布を制裁しようとする韓国政府の動きを批判した。
国会議員会館で記者会見を開いた池議員は、北朝鮮の金与正朝鮮労働党第1副部長が脱北者らによる対北ビラ散布を強く非難したことについて「自分の国民に食料もろくに与えられない国だ」とし「脱北者を非難する権利が(北朝鮮には)ない」と不快感を示した。
また、韓国統一部が対北ビラ散布を制裁することを検討するという発表については、「北朝鮮住民の知る権利は保障されなければならない。北朝鮮にビラを送る行為が間違った行為とは思わない」とし「他の方法で北朝鮮の住民に(韓国のことを)知らせることができる方案をまず作ってから(対北ビラ散布の)中止を促すのが正しい」と主張した。

第21代国会で「北朝鮮人権侵害の被害補償特別法」を発議する予定の池議員は同法案と関連し、「3万5千人の脱北者が合法的根拠に基づき、被害に対する補償を受けることができるようにしたい」と明らかにした。
一方、金与正朝鮮労働党第1副部長は同日、談話を発表し「南朝鮮当局は軍事境界線一帯でビラ散布をはじめとした、あらゆる敵対行為を禁止する板門店宣言と軍事合意書の条項を決して知らないとは言えないはずだ」とし、「南朝鮮当局者らが北南合意を真に重く受け止め、徹底して履行する意志があるならば、自分の家の中の汚物からしっかり片付けるのは当たり前のこと」だと、韓国政府に対北ビラ散布への対応を取るように求めた。
金世珍(キム・セジン)記者
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