ソウル市長が死亡…韓国社会に衝撃

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が亡くなっている状態で発見され、韓国社会が衝撃に襲われた。
朴市長は10日の午前0時1分頃、ソウル城北区にある北岳山で亡くなっている状態で発見された。警察は他殺の痕跡は無いとの見方を伝えている。また警察は今後、遺族との合意を経て検死を行なうかについて決定する一方、朴市長の正確な死亡経緯を調べる予定だ。
朴市長の遺体が発見された現場では、これまでのところ遺書は発見されていない。ソウル市警察庁のチェ・イクス刑事課長は「現場では遺書が発見されなかった」と、「一部メディアで(遺書が発見されたという)その様な報道があったが、警察が遺書の存在を確認した事実は無い」と話した。チェ課長は朴市長の他殺の可能性について「具体的な事案は今後捜査をしなければならないが、現在のところ特に他殺の痕跡は無いと思われる」と、「今後、変死事件の捜査手順に則り(捜査が)進められるだろう」とも話している。
一方、「MeToo」疑惑で訴えられていた朴元淳ソウル市長が10日、死亡している状態で発見された事により、この疑惑に関する警察の捜査も終結する。警察は被告発人または被告訴人が死亡した場合、「公訴権無し」として事件を検察に送致する方針だ。
警察によると、朴市長の前・女性秘書A氏は今月8日、ソウル警察庁に告訴状を提出し、弁護人と共に事情聴取を受けた。しかし捜査対象となっていた被疑者が死亡した場合、「公訴権無し」として終結する事により、朴市長の事件も終結する事になる。
これに先だって朴市長の娘は9日午後5時17分頃、「4〜5時間前に父親が遺言の様な言葉を残して家を出たのだが、携帯電話の電源が切れている」と日本の110番に当たる112番に捜索願いを出していた。
翻訳:水野卓