外国人が殺到するゲストハウス「ラパヌイ」…“安心クラス“で梨泰院に活気与える

最近ウェブ漫画原作の韓流ドラマ「梨泰院クラス」で熱視線を浴びている韓国・ソウルの梨泰院。コロナで猛攻を受けたが、それでも梨泰院は梨泰院である。
エキゾチックなカフェやパブレストランが立ち並び、グルメたちの足を引っ張り、ヒップな服屋はショッピング族を誘惑する。財閥や韓流俳優そしてK-popスターが住む超ラグジュアリーな邸宅と、70~80年代に建てられた梨泰院ならではの素朴な住宅が調和を成してユニークな見どころを提供する。カジュアルな姿でコンビニの前のパラソルで気軽くビールを飲む俳優、コミュニティバスでハミルトンホテルに行くモデルなど、セレブたちをよく見かける場所でもある。「アンティーク家具通り」と「ベトナム・キノン通り」で有名な梨泰院駅4番出口。華やかなショップを過ぎると、まるで田舎町のような静かな住宅街が現れる。遠くからも見える黄色い塀、旅人が愛するソウルの家、ゲストハウス「ラパヌイ」。
1980年代に建てられたこの家の構造がかなり面白く、青い鉄の扉を開けて何段かの階段を下りる半地下のような入口だが、家の居間の窓から眺めると2階建てで、高い丘の上に家を建てたという梨泰院特有の地形が作り出した独特な構造だ。この独特の構造から得られる効果は風通しだ。居間の大きな窓と玄関から吹いてくる風がいつも涼しくて快適な室内温度と湿度を維持する。また、いくら音楽の音量を大きくしても、いくら家でドンドンと音がしても、上下階の騒音がなく、子供たちを連れてくる家族やパーティーをする若いゲスト、楽器を持ってくるミュージシャンたちに大いに愛されてきた。
部屋にはサイズ別にベッドがあり、子供のための二段ベッドも用意されている。大きなリビングルームにはソファーと古風な大きなテーブルがあって、ゲストが食事をしたり談笑したりするのに最適だ。大きな姿見鏡の前でヨガやホームトレーニングをするゲストもいる。TV、冷蔵庫、洗濯機、大型スピーカー、電子レンジ、ミニオーブン、空気清浄機、電気湯沸かし器など、生活に必要なものがすべて揃っており、ゲストは生活をエンジョイできる。浴室は強い水圧でまるで滝の水のようなシャワーを浴びることができて、床にもオンドルが敷かれていて冬でも暖かく、体を温めることができる。マットレスは、一般のゲストハウスではあまり使わない最高級品を使用し、全ての寝具やタオルはホテルに納品されている品質のよい製品にこだわっている。玄関と門は電子キーパッドで鍵を持ち歩く必要がなく、アプリや電話一本ですべての食材と食べ物が配達される。
この宿を運営するホストのジヨンさんは日本語と韓国語を教える講師でもある。江南にある日本語学院で10年 間専任講師を終えた後、フリーランスとなり企業と政府機関で講義をしてきた。自分の名前を冠した1年間のプロジェクトで、東京とソウルを行き来しながら講義を行い、ソウルに両国の聴講生たちを集めて日韓同窓会や ホームステイを企画し、成功させた。 途中、日本のピースボートから声をかけられ、唯一の韓国人スタッフと して4ヶ月間、地球南半球を1周をするなど独特な経験を積んできた。最も印象深かったことは、南極で世宗基地を見たことと、世界で最も貧しい大統領として有名なウルグアイのホセ·ムヒカ元大統領の同時通訳だという。
彼女独自のプロジェクトを企画し、人々が集まる場所に対する渇望が生じ、ピースボートで体験した異国的文化体験を通じて世界の人々のニーズを把握した。
ホストはゲストが来ると、直接会って迎えて、宿所を案内する。ゲストが希望する場所を詳しく案内するだけでなく、一緒に同行することもある。観光客にはなかなか訪れることのできない素敵なスパや皮膚科、ネイルアートなども紹介し、ゲストたちから好評を得た。10年前、パリで偶然出会ったK-POPの大ファンだったオランダの中学生が、小学校の先生となって姉と一緒に「ラパヌイ」を訪れた。ソウルのある小学校と交渉して一日臨時先生になり、両校は姉妹校に進展中だ。また、人生初めての一人旅で訪ねてきた50代後半の日本人女性は、数回の訪韓で自信を得て、ソウル延世大学語学堂に留学し、世界中の若者たちと楽しい学生時代を過ごした。
多くのゲストの物語がここに詰まっている。いつも家に泊めてくれた外国の友達がソウルに来た時、お返しに自分の家で泊めたいという恩返しの気持ちで始めた宿。そこにまた色々な国からゲストたちが泊まりにきて、彼らはホストの新たな友達となった。

仁川空港から保健所や宿に移動する「政府安心タクシー」の予約を代行する。
コロナ事態後、ここは自主隔離宿泊施設として運営されており、現在はゲストと時間を合わせ、入国前に非対面 テレビ電話で宿の案内をしている。韓国に入国する全ての韓国人、韓国系外国人、長期ビザの外国人は一戸建てなら一般の宿でも自家隔離ができ る。現在、コロナと関連してすべての状況の事実を知らせてくれるのは保健所で、ホストは週に2、3回は龍山保健所へ行き、ゲストの様々な疑問に対する回答を得ている。宿舎は毎回コロナ専門防疫チームに家全体の消毒を任せており、掃除·洗濯·殺菌·換気に全力を尽くしている。彼女の表現によると”掃除の鬼になる”と言うジヨンさん。
ゲストが到着する前に、1~2日分の緊急食を用意し、自家隔離期間中、不便を感じないように細心のケアをする。幼児向けチェアなど、必要な物は予め宅配便で送ることができ、2ヶ月間利用できるSIMカードを無料で提供し、仁川空港から保健所や宿に移動する「政府安心タクシー」の予約を代行する。ゲストはタクシーの運転手に空港から宿までのあらゆる状況の報告を受ける。
彼女は公式に龍山区役所と協力している公認ホストだ。この宿の名前は、彼女がピースボートの時に最後に立ち寄った神秘的な島「イースター島(Easter Island)」の原住民語から取ったものだという。
梨泰院ではソウルハウスの「ラパヌイ(Rapa Nui)」が我々の訪ねを心気持にしている。
お問い合わせ
LINE: summergirl629
www.facebook.com/jiyeoninkorea

「ラパヌイ(Rapa Nui)」を運営するホストのジヨンさん。宿の名前は、彼女がピースボートの時に最後に立ち寄った神秘的な島「イースター島(Easter Island)」の原住民語から取ったものだ。
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