「資源市況」ヨーロッパのコロナ憂慮と米ロ摩擦で原油価格暴落…WTI価格7.1%下落

国際原油価格は現地時間18日、ヨーロッパの新型コロナへの憂慮や米国とロシアの摩擦拡大などにより原油需要が弱まるとの見方から大きく下落した。

この日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所の4月限WTI価格は1バレルあたり4.60ドル(7.1%)下落した60.00ドルで取引を終えた。北海ブレント油は6.9%下落した1バレルあたり63.28ドルで取引を終えている。

原油市場の参加者らは、米ロ摩擦の状況やコロナワクチン関連のニュース、米ドルの動向などを注視した。

最近、原油価格が大幅に上昇してレベル負担が大きい中、この様な下落を呼ぶ材料はより一層目についた。

ヨーロッパで新型コロナウイルス感染症の新規感染者が再び増加傾向にある中、ワクチン接種に支障が発生している点が原油需要の減少予測を後押ししている。現在、ヨーロッパでは複数の国家がアストラゼネカ製ワクチンの接種を一時停止している状況だ。

原油トレーダーらはこの日の原油価格の下落について、サウジアラビアの様な大型原油供給国家が最近、原油価格が上昇してはいるものの、現在の水準から更に上昇するほど原油需要が強くないとの認識を高めていることによるものだとみている。

米ロ間の緊張が高まっていることも原油価格を引き下げた一因だ。

国政府は、ロシア政府がナワリヌイ氏毒殺未遂の背後にあると結論づけ、政府高官や一部研究所などへの制裁を打ち出している。

ジョー・バイデン大統領も今週初めのABCとのインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を「殺人者」と考えるかとの質問に「そう考える」と答え、ロシアがこれに大きく反発していた。

ロシアは前日、ワシントン駐在の自国大使の召喚を決定している。

ロシアが増産により原油価格を引き下げ、米国のシェール業界へ報復に出る可能性も憂慮される。

更にこの日、米国債の金利が急騰し、米ドルが強くなっていることも原油価格の下落を後押しした。米国債10年物金利は取引時間中、一時1.75%を超えた。

原油価格は米ドルで取引されるだけに、米ドル高局面では下落圧力を受ける。

米金利の急騰によりニューヨーク株式市場の主要指数が下落するなど、リスク資産に対する投資心理も全般的に萎縮した。

専門家らは、米ロ間の摩擦が原油市場に不安要因として受け止められたとの見方。

ブルーライン・フューチャーズの主任市場ストラテジスト、フィリップ・ストレイブル氏は「米国がロシアに対する制裁を強化することで緊張が高まっている」と、「ロシアが報復出来る唯一の方法は原油市場に供給を増やし、シェール企業を狙うこと」だと話した。

一部では最近、資源のスーパーサイクルの可能性についても改めて考えなければならないと見解。

リスタッド・エナジーの原油市場アナリスト、ルイーズ・ディクソン氏は「原油価格のスーパーサイクル・レトリックが実際に合っているのかチェックしなければならない時」だと話している。

一方、金価格は米国債金利上昇と米ドル高に一時下落したものの、取引後半には反転上昇した。

この日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の4月限金価格は前取引日より5.40ドル(0.35%)高い1732.50ドルで取引を終えた。

RJOフューチャーズのシニア市場ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は「前日のジェローム・パウエルFRB議長の金利関連発言は金に支持的だったにも関わらず、10年物国債金利が引き続き上昇していることで、金価格の上昇を難しくしている」と話した。

米ドルも強含みを見せており、金価格の上げ幅を抑えた。

現在、主要6国の通貨比で米ドルの価値を表すICEドル指数は0.34%上昇した91.75で取引されている。

TD証券の資源ストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「引き続き金に下落圧力が現れているが、一方では安値で買いに動く投資家らも見られる」と話している。

翻訳︰水野卓
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