レギンス姿の無許可撮影「有罪」判決に苦悩する写真家たち

先月、韓国最高裁「有罪」趣旨、控訴審破棄差し戻し
日常的な服装の撮影にも性暴力処罰法適用
同意得ていないストリート写真家らの悩み大きく
「同意を得ては写真が生きない」との主張相次ぐ
写真界では依然として「同意なしの撮影」多い

1A氏は20185月、バスから降りるため立っていた女性B氏の後ろ姿を携帯動画で8秒間撮影した。当時B氏はレギンスのみを履いている状態で、B氏は撮影事実を知って通報した。検察はA氏の行為が性暴力処罰法に抵触すると判断し、これを起訴した。韓国最高裁は先月、A氏に無罪を言い渡した控訴審判決を破棄し差し戻した。

2︰キャリア10年の専業写真家C氏(37才)は最近、友人である弁護士に相談をした。自身が撮影し、地方自治団体のウェブサイトに掲載された写真を見て、その写真に写っている女性が補償を要求しているためだ。この女性は昨年夏、ノースリーブのシャツを着てソウル市のある通りを歩いていたところ、C氏がこれを無断で撮影しウェブサイトに掲載されたことで、精神的被害を訴えているものだ。

昨年、レギンス姿の女性を無許可で撮影した男性が、控訴審の法廷で無罪判決を受け話題になっていた事件で、韓国最高裁は控訴審を破棄した。服を着ている女性を無許可で撮影したことを不法と規定し、刑事処罰の対象になると判断したという点で、今後の法定での判決に影響を与えるとみられる。

特にレギンスが日常的な服装として広く受け入れられているにも関わらず性的対象物と判断され、被害女性の「気持ちが悪い」という表現を性的羞恥心の表現として解釈したという点が、これまでの判決と比較される。このため、通りで市民の日常を撮影する写真家らの悩みも増加している。

レギンス無許可撮影「有罪」に緊張走る写真家たち

国法曹界によると8日、通りで市民の日常と共に風景を撮影する、いわゆるストリート・フォトグラファーの法倫理問題が争点になる兆しだ。韓国最高裁が先月、レギンス姿の女性を無許可で撮影した男性が起訴された事件を有罪と判断したためだ。

日常的な服装として広く受け入れられているレギンス姿を、公共の場所で撮影したにも関わらず刑事処罰を決定したという点から、今後類似の事例が相次ぐとみられる。

当事件は昨年の控訴審判決以降、話題となっていた。男性が女性の下半身を無許可で撮影したことを無罪と判決した控訴審の裁判部に対し、性感受性論争が起こったのだ。

裁判部は当時、特別な角度や特殊な方法でなく、通常見える部分をそのまま撮影したという点レギンスが日常的な服装として受け入れられているという点被害者の「気持ちが悪い」という反応を処罰要件となる「性的羞恥心」と見るには難しいという点などを理由に無罪と判決した。またレギンスが日常的な服装だという観点の元、当時の写真を判決文に掲載していた。

特に判決時点を前後してレギンスが日常的な服装として活用される事例が大きく増加していたという点も、事件に対し大きな注目を集めていた。夏になればレギンスよりも露出部位が多い服装を目にすることも多々ある状況で、これを撮影した場合に性暴力処罰法により処罰される可能性が生じたためだ。

ストリート・キャンディッド撮影、自由か?不法か?

直ぐに新聞社や放送局、雑誌の撮影記者らとフリーランスの写真家らの活動に緊張が走った。過去には、非日常的な構図で露出の多い女性の特定身体部位を撮影し女性の性的羞恥心があって初めて刑事罰処罰になっていたが、今回の判決によりその基準が大きく引き下げられたためだ。

相手の同意を得ないまま撮影すれば、一部露出しているだけの服装を撮影するだけでも処罰されるには十分となる。性的羞恥心も幅広く認定される状況だけに、「気持ちが悪いから」通報したと主張されれば、罪から逃れることは難しくなる。

海外の有名ファッション雑誌と提携して写真を撮影しているD氏(40代)は「当然、特定部位のみを拡大して撮る、そういうことならば処罰を受けなければならないが、特定していない、雰囲気やファッションを撮影した写真まで対象となるのならば問題」だと、「キャンディッド・フォトといって、撮られた人が撮られたことに気付かずに撮られた写真も芸術として評価されており、海外では公共の場所での写真芸術の価値が肖像権よりも幅広く認定される判例も出ているのに、韓国が後進的に向かうのではないかと心配になる」と話した。

一方では写真家の文化が変わらなければならないとの意見も少なくない。外出したからと言って、どの様にでも撮影され掲載されても良いと同意した訳ではないとの主張だ。大学の写真サークルで活動し、写真の勉強をしている金某氏(26才)は「昨年、日本の鈴木達朗という写真家が富士フィルムと専属契約を結び、通りを行き交う人々が不快に思ったにも関わらず、これを聞き入れずに写真を撮り問題になった」と、「通りで特別な写真を撮るならば、やむを得ずこっそり奇襲的に撮らなければならないということは同意する。しかし、こういう方法を皆んなが同意するわけではない」と話した。

翻訳︰水野卓
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