inno.N 新薬ケイキャップ, 中国2兆ウォン台注射剤市場攻略に乗り出す

inno.Nの胃食道逆流疾患治療剤である大韓民国30号新薬「ケイキャップ」が、中国で錠剤に続き注射剤として開発される。inno.Nは2015年、中国消化器疾患治療剤専門企業「Luoxin社」に1,000億ウォン台の錠剤技術を輸出したのに続き、注射剤技術まで輸出、総3兆ウォン規模の中国胃食道逆流疾患市場の掌握に乗り出した。
今回の注射剤技術輸出契約で、inno.NはLuoxin社から技術料や中国での販売開始後、段階別ロイヤリティを受け取り、Luoxin社は中国で注射剤の開発や許可、生産や発売後の商業化の独占的権利を持つ。
昨年基準の中国胃食道逆流疾患治療剤市場は、全体約3兆3千億ウォン規模で、世界で米国に次ぎ大きい。中国で胃食道逆流疾患注射剤市場は2兆ウォン規模を占める。飲み薬の経口剤に比べて注射剤の使用量は10分の1だが、価格はかえって注射剤が約5倍高いため、経口剤市場より大きい。そのため、中国の胃食道逆流疾患治療剤の市場掌握力をさらに高めるためには、錠剤だけでなく注射剤も確保することが重要だ。
2015年Luoxin社に錠剤技術を輸出したinno.Nは、今回の契約で注射剤の技術まで輸出する成果を上げた。錠剤は中国での現地開発を終え来年1-3月期の発売を目標に「中国または海外市場に登載されていない革新新薬(分類1)」で許可手続きを進めている。
inno.Nの新薬「ケイキャップ」は2018年大韓民国30号新薬として許可を受けたP-CAB系列の胃食道逆流疾患治療剤だ。1時間以内に効果が早く現れ、持続性も高いため、発売から2年目で韓国だけで1年間累積1千億ウォンを超える実績を記録した。国産新薬の内、最短時間で成し遂げた成果だ。
海外パートナーリングも速度を上げている。技術および製剤の輸出形態で中国、中南米、東南アジアなど総24ヶ国に進出しており、世界最大市場であるアメリカでは現地臨床1相治験を行っている。現在欧州、ブラジル進出も議論中で、100カ国に進出するのが目標だ。
inno.Nの関係者は「中国に錠剤に続き注射剤技術まで輸出し、3兆ウォンを超える中国胃食道逆流疾患治療剤市場でケイキャップの価値を一層高めた」とし「中国パートナーのLuoxin社は、優れた研究開発力と営業マーケティングにより、多数の治療剤を中国市場をリードした消化器治療剤専門企業で、今後ケイキャップが中国で確固たる地位を確保する上で重要な役割を果たすものと期待している」と述べた。
ケイキャップ錠は国内で、胃食道逆流疾患治療後の維持療法(3相)、非ステロイド消炎鎮痛剤(NSAIDs)誘発胃十二指腸潰瘍予防療法(3相)など、使用範囲をさらに増やすための国内臨床治験を行っている。最近はコーカソイド(白人)成人男性を対象に臨床1相を行い、グローバル臨床治験に関する根拠資料を確保している。
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