トルコ・リラが2%以上暴落…新興国にも打撃

トルコ・リラが2%以上暴落…新興国にも打撃

トルコ・リラの下落が続いている。リラの価値が2%以上急落した影響で、新興市場の通貨も一緒に下落している。

リラの連日下落には、莫大な経常赤字と対外債務、高騰するインフレ(物価上昇率)など、トルコの経済ファンダメンタルズの脆弱性が根本的な背景となっているが、米国との対立による経済制裁、トルコ政府の現実とかけ離れた認識など複合的な要因が重なっている。

今回は、トルコの銀行の格下げと中央銀行の資金支援縮小、財務大臣の根拠のない自信感などがリラ急落の引き金となった。
29日、リラはドルに対し2.4%急落し1ドル6.4リラを記録した。英紙フィナンシャル・タイムズは、「今月中旬記録した過去最安水準の1ドル7.2リラを向けて再び下落のエンジンをかけた」と伝えた。同日の下落で今年のリラの下げ幅は41%に達した。

リラの下落の影響は新興市場の通貨にもすぐに広がった。南アフリカランド・ランドが1.2%下落し、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉妥結への期待感で上昇気流に乗ったメキシコ・ペソも0.4%下落に転じた。新興市場通貨の価値を示すMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)新興国通貨指数は0.5%上昇、今年に入って対ドル下落率は2%に迫ることになった。

専門家らは、8月中のリアの下落で大幅な物価上昇があると推定している。すでにトルコの物価上昇率は7月に約16%を記録した。

コメルツバンクの通貨ストラテジスト、エスター・ライケルト氏は、「市場では、8月中旬のリラ暴落が今後発表される指標にどんな影響を及ぼすか怯えている」とし、「インフレ指標は金融政策がどれだけ緊急なのかを見せてくれるだろう」と述べた。

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