アルゼンチンペソが過去最安値…IMFが融資早期実施に合意

アルゼンチンペソが過去最安値…IMFが融資早期実施に合意

物価高騰に苦しむアルゼンチンの通貨ペソが、続く財政赤字とかみ合って二日連続で過去最安値を記録した。経済改革を約束した右派政権は、国際通貨基金(IMF)に受けることになっている融資の早期実施を要求した。

ブルームバーグ通信などによると、ペソの価値は8営業日連続で下落した。ペソは29日、1ドル34.20ペソを記録し、過去最安値を更新した。1日基準の下げ幅としてはアルゼンチンが2015年12月に変動相場制を導入した以来、最も大きな水準。ペソの価値は、今月に入って19%下げ、今年基準には45.3%も下落した。新興国の中で最も大きな下げ幅だ。

2015年に就任した中道右派のマウリシオ・マクリ大統領は、公務員の賃金凍結や福祉縮小などを断行して経済再生に乗り出した。しかし、昨年公共料金の40%値上げ以降、急激な物価上昇が起こり、今年の物価上昇率は約30%に達している。結局、6月にIMFに融資を申請し、500億ドル(約5.5兆円)規模の融資が順次実施される予定だ。

しかし、アルゼンチンの経済に対する不信は融資決定後も改善されなかった。アルゼンチンは来年に249億ドル規模の外債を返済しなければならない。また財政赤字は74億ドルに達している。さらに最近はトルコ通貨危機により、新興国からの資金流出が加速し、アルゼンチン経済への懸念が深まっている。

マクリ大統領は29日の演説で、IMFに融資の前倒し実施を申請したと発表した。マクリ大統領は「来年の財政計画を確実に履行するために必要なすべての資金の前倒し実施をIMFと合意した」とし「これは不確実性を除去するための処置だ」と述べた。同日、IMFのラガルド専務理事も声明で、マクリ大統領の要求に応じて融資の段階的実施計画を再検討するよう指示したと発表した。マクリ大統領が要求した融資規模は伝えられていない。

ゴールドマン・サックスのエコノミスト、アルベルト・ラモス氏はマクリ政権の今回の対応について「肯定的な発展」と評価したが、最新の世論調査でマクリ政権の支持率は5点満点で1.94点と低い水準にとどまり、経済再生への政権の推進力を疑問視する声もある。

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