北朝鮮で金塊200キロ強奪事件発生…容疑者は特殊部隊出身?

北朝鮮で平壌(ピョンヤン)に輸送されていた金塊200キロが強奪される事件が発生した。現在の金相場は韓国国内基準で1キロ当たり約770万円。日本円にすると計15億円を超える金額となり、北朝鮮全域が非常事態になったと報じられている。
先月30日(現地時間)、米国の北朝鮮専門メディア自由アジア放送(RFA)は、北朝鮮消息筋の話として金塊強奪事件ニュースを報じた。ある消息筋はRFAを通じて、「最近、新義州(シンウィジュ)一帯は国家保衛省と安全省の調査班が派遣されてきて大騒ぎになっている。今月(11月)中旬、新義州–平壌間の国道1号で金運搬車が強盗の襲撃を受けた」と伝えた。
平安北道は北朝鮮の主要金生産基地。ここで金が生産され、大半が党資金を管理する党39号室に送られる。このうち一部は朝鮮中央銀行に保管されるという。消息筋は、「運搬車に党の中央に上る金塊が200キロあった。 金塊を積んだ車が停車した時(新義州–平壌間の道路)、顔を隠した3人の強盗が襲撃し、金が入っていた箱を奪取して逃走した」と話した。
続いて「金運搬車には2人の武装軍人が乗っていた。 強盗たちが迅速に武装軍人を制圧したのことから、犯人たちは軍隊で特殊訓練を受けたものと見られる」と語った。
現在、北朝鮮の国家保衛省と安全省は、平安北道で警保部隊(特殊部隊)出身の除隊軍人を容疑線上に乗せ、事件当日の行跡を調べているという。鴨緑江を挟んで中国と接している恵山市には、盗難された金塊が中国に密輸されるのを防ぐため、国家保衛省と安全省、国境司令部の調査要員が滞在して監視を続けているという。
ただ、犯人たちの行方はまだ明らかになっていない。
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